みなさま、こんにちは!ニュースレターvol.3をお届けします。

目次
1.シンポジウム『それでもえん罪はなくならない』開催決定!
2.IPJ活動報告
3.IPJメンバーのメディア出演情報
4.学生ボランティア活動報告
5.IPJ法人化への道
6.「今西事件」最新情報
7.編集後記

シンポジウム『それでもえん罪はなくならない』開催決定!

 このたび、IPJ が共催するシンポジウム『それでもえん罪はなくならない ―連続無罪判決後、「揺さぶられっ子症候群(SBS)」問題は終わったか?―』を開催することになりました!
 3月3日(金)夕方6時から、対面とZOOMを併用してのハイブリッド開催となります。

 IPJが支援している 今西貴大さんの事件をとおして、えん罪の問題についてみなさまと一緒に考えたいと思っています。詳細は こちらから。

 ご参加には事前のお申込みが必要です。対面でのご参加は、大阪駅から徒歩2分の「AP大阪駅前」が会場となります。先着50名となっておりますので、対面でのご参加を希望される場合は、 こちらからお早めにお申し込みください。オンライン参加の事前申し込みは、 こちらから。

 みなさまのご参加を心よりお待ちしております!

IPJ活動報告
(1)新規支援申込数...5件
(2)審査中の事件...25件
(3)支援中の事件...4件

  IPJ設立以降、数百件のお申し込みを頂いています。最近では支援の申し込みだけではなく、取材の申し込みなど、IPJに関心を寄せていただけることも増え、うれしく感じています。
 お申し込みいただいた事件をIPJで支援することができるかどうかの審査は、膨大な裁判記録の精査したり、法律家たちが議論をしながら1件ずつ丁寧におこなっています。引き続き、がんばって審査を続けてまいります!

IPJメンバーのメディア出演情報
1.【イベントレポート】 日弁連再審法改正全国キャラバン企画『えん罪被害者を救うために、いま私たちにできること-刑事再審法改正をめざして-(2023年1月20日開催)
IPJメンバーの鴨志田祐美、笹倉香奈、秋田真志、知花鷹一朗、亀石倫子が登壇しました。

2. NNNドキュメント『あたいはやっちょらん―鹿児島・大崎事件「95歳の叫び」』
IPJメンバーの鴨志田祐美が出演しました。

3.甲南大学・学生ボランティアの活動が2023年1月26日の 朝日新聞に掲載されました。

4.IPJメンバーの西愛礼が、 ABEMAプライムの番組『なぜ再審棄却?冤罪訴える美濃加茂市長&ひろゆき』に出演しました。

5.IPJ副代表の笹倉香奈が、 茨城放送LuckyFMの番組『ダイバーシティニュース』に出演し、コメンテーターの土井香苗氏(ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表)とともにえん罪についてお話ししました。

6.IPJメンバーの亀石倫子の音声配信番組『シェアしたい裁判のはなし』に西愛礼が出演し、 「誰にでも起こりうる冤罪『スナック喧嘩犯人誤認事件』」についてお話ししました。

7.IPJ副代表の笹倉香奈が Amazon MusicのPodcast番組「Jam the World Up Close」に出演し、キャスター/ジャーナリストの長野智子さんとの対談形式でIPJの活動についてお話ししました。

学生ボランティアが袴田巌さん・ひで子さん、袴田事件支援者の皆様と意見交換しました!

 1966年に静岡県清水市で発生した強盗殺人・放火事件。いわゆる「袴田事件」については来月13日、再審を開始するかの判断を東京高等裁判所がすることが決まっています。
 2014年に静岡地裁で再審開始決定がなされ、死刑が確定し拘置されていた袴田巌さんは釈放されました。
 しかし、検察官の抗告によって再審開始は上級審で取り消され、さらに最高裁が東京高裁に事件を差し戻して、その差戻審の判断が来月なされる見込みです。
 袴田巌さんは、現在、姉のひで子さんと浜松市にお住まいです。2月18日に地元の支援者団体「袴田さん支援クラブ」が講演会を開催し、 イノセンス・プロジェクト・ジャパン副代表の笹倉香奈がイノセンス運動に関する講演を行いました。講演会に甲南大学および龍谷大学のIPJの学生ボランティアが同行し、巌さん・ひで子さん、支援者の皆様と交流しました。
 学生たちは袴田事件の再審開始決定をした元裁判官の村山浩昭先生の講演を2022年の夏に甲南大学で聞いています。この度、当事者にも会って意見交換をすることにより、えん罪問題について、より深く実感することができました。
  参加した学生によるレポートをぜひお読みください。
立命館大学・学生ボランティアが中学生に「えん罪」についての講演会を開催

 立命館大学・学生ボランティアが、2月初旬に立命館中学校で3年生の生徒たちに「えん罪」についての講演会を開催しました。講演をしたのは、大学3回生の5人です。
 大学生たちは、実際のえん罪事件を例に、えん罪の原因などについて、○×クイズを用いた学生参加型の講義をおこないました。また、現在IPJが支援している 今西貴大さんの事件や学生ボランティアの活動についても紹介しました。
 中学生たちは、積極的に手を挙げたり発言をするなど、最後まで真剣に大学生たちの話に聞き入ってました。
 立命館大学・学生ボランティアは、 Twitter Instagramでも発信していますので、ぜひそちらもご覧ください。
京都女子大学・学生ボランティアが、少年院を見学!
 京都女子大学・学生ボランティは、交野女子学院という少年院を見学しました。
 法務教官から少年院についての説明や体験談をお話しいただき、実際に少年たちが生活している寮や、授業を受ける教室などを見学しました。
 少年院では、外部のさまざまな施設や地域住民と関わり合い、少年たちを更生させるための支援をしていることを学ぶことができ、とても貴重な経験をすることができました。
 京都女子大学のIPJ学生ボランティアは、今年度から Twitter Instagramで活動の様子やイベントの感想などについて掲載していく予定です。ぜひフォローしてください!

IPJ法人化への道
 こんにちは、昨年10月から、イノセンス・プロジェクト・ジャパン事務局を担当している橋本やすひろです。今後、法人への移行と、スムーズな運営を目指して頑張っていきたいと思います。
 この写真のように、事務所づくりは順調に進んでいます。東西に広い窓のある開放的でコンパクトなスペースです。
 まず、支援申込みの受付けや資料の管理を行う事務局のデスクと、支援のための多くの資料を保管できる収納ラックを設置しました。ここから、支援を担う様々な分野の専門家の方々のサポートと申込者との連絡役を担っていきます。

 IPJでは、毎月1000円から継続的に寄付できる 「IPJサポーター」を募集しています!ぜひ引き続き私たちの活動を支えていただけますようお願いいたします。


「今西事件」最新情報

 みなさま、こんにちは。イノセンス・プロジェクト・ジャパン運営委員で「 今西事件」弁護団の湯浅彩香です。IPJが支援する今西事件の現状についてお知らせします。
 今西さんを有罪とした一審判決に控訴してから約2年間、弁護人と検察官の双方が主張を尽くしてきました。2月24日に予定されている第3回の打ち合わせ期日までには、証人尋問の請求を終えることとなっています。いよいよ裁判所が証人の採否を判断し、具体的な審理計画を立てていくことになります。
 応援してくださっている皆様によいご報告ができるよう、引き続き全力を尽くしたいと思います!  今西貴大さんを支援する会(IPJとは別の任意団体です)にも、ぜひお申し込みください。

編集後記
・メルマガvol.3はいかがでしたでしょうか?IPJが共催する3月3日(金)午後6時からのシンポジウム『それでもえん罪はなくならない』、会場またはオンラインでぜひご参加ください!

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