コンクリート新聞社 メールマガジンVol.67
2017/11/28 (Tue) 13:00
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XXXX 様
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毎月28日発行
発行所 株式会社コンクリート新聞社
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今月のメールマガジンの内容
1 イチオシ記事(コンクリート新聞から選りすぐりの記事をご紹介)
2 講演会、セミナー情報
3 文化情報(映画)「女の一生」
4 編集後記
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1、 「コンクリート新聞」11月のイチオシ記事
・上期4年ぶり増加~生コン出荷
全国生コン両連合会が10月27日発表した2017年4~9月(上期)の生コン出荷量(非組合員は推定)は前年同期比2・3%増の4172万2千立方米だった。官公需は1%増の1662万1千立方米、民需は3・2%増の2510万立方米で、いずれも4年ぶりのプラスだった。都市部の民需や新幹線などの特需に支えられた。(11月2日付)
・値上げ方針固める~太平洋セメント
太平洋セメントがセメントの販売価格を引き上げる方針を固めた。セメント焼成用の石炭価格の高騰などによるコストアップを売価に転嫁するもので、金額や時期は12月に明らかにする。セメント最大手が値上げを決めたことで、ほかの大手や中堅も追随する公算が大きい。太平洋セメントが10日開いた決算説明会で福田修二社長は「値上げをやる」と言明した。新たな値上げの打ち出しは、1000円上げた2011年以来となる。(11月16日付)
「コンクリート新聞」11月の主な見出し
・福島中央協組 第一弾値上げ浸透
東北最安値から脱却へ(11月2日付)
・セメントも上期増加 輸出好調
五輪、災害復旧など需要押し上げ(11月2日付)
・生コン卸協組連 取引条件改善で意見交換
代表者会議 経産省担当者が出席(11月2日付)
・太平洋セ 災害廃棄物処理で連携
岩手県、大船渡市と協定(11月2日付)
・竹中工務店 ECM適用20件越え
CO2 5300トン削減達成(11月2日付)
・GRC、適用拡大めざす
土木用埋設型枠を開発 シンポ開く(11月2日付)
・パイル 高支持力杭が回復
上期出荷 倉庫向けがけん引(11月2日付)
・生コンイメージ向上策 PRにミキサ車利用
体験型デモが好評 認知度活かし「動く看板」に(11月9日付)
・福岡協組 員外6社が加入へ
新年から段階的値上げ(11月9日付)
・本誌調査 8割が運転手不足
ミキサ車 輸送コストも上昇(11月9日付)
・大津生コン協組 値引き撤回、定価販売
有力員外2社が加入(11月9日付)
・政府投資20兆円超に 建設経済研
18年度見通し 住宅着工は微増(11月9日付)
・大館北秋協組 秋田初の1DP
生コン工場で試験施工(11月9日付)
・骨材値上げへ団結
S・S会 安定供給へ覚悟を(11月9日付)
・建築学会近畿支部ポンプWG
ブーム姿勢の影響検証 近畿圧送協と共同実験(11月9日付)
・生コン 8211万立方米に上方修正
需要偏在など影響も(11月16日付)
・炭価高の影響強まる 4~9月
セメント部門 3社が減益(11月16日付)
・滋賀工組発のブランド戦略
戸建て用生コン開発 技術センター再整備へ(11月16日付)
・栃木中央協組 来年1月1000円上げへ
大手向けなど 利益確保目指す(11月16日付)
・三菱マテ 経常利益が5割増
4~9月 米国セメント好調(11月16日付)
・全圧連 構造変化で圧送量減少
経営調査 値上げ効果で売上アップ(11月16日付)
・連載5 セメント美術を語る 坂口英伸(11月16日付)
・橋梁にコンクリート舗装
北斗市道で試験施工 既設橋を長寿命化(11月23日付)
・固化材需要右肩上がり
800万トン超ペースで推移 輸送力に不足感(11月23日付)
・北海道工組 持ち帰りコン有償化
来年4月 建設協会に協力要請(11月23日付)
・運転手不足 貸し借りで穴埋め
ミキサ車 全社員が乗務(11月23日付)
・志太榛原協組 市況改善に注力
営業本部主導で対策(11月23日付)
・コンクリート製品4~9月期決算
特殊製品の販売強化 土木製品 6社が増益(11月23日付)
・SEC協会 北海道新幹線でSEC
後志トンネル 覆工コンに採用(11月23日付)
「コンクリート新聞」11月の特集
・千葉県の生コン(11月2日付)
・生コン記念日(11月9日付)
・生コン組合青年部(11月16日付)
・住友大阪セメントのセメント関連事業(11月23日付)
コンクリート新聞購読はホームページから http://www.beton.co.jp/read.html
1部売りの場合はお問い合わせフォームから http://www.beton.co.jp/contactus.html
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2、 行事
※プログラムの詳細、受講料、申し込み方法等は主催者ホームページをご覧ください。
・土木学会
○「応用力学講演会 2017」
12月12日 会場・土木学会 2階 講堂(東京)
詳細はこちら http://www.jsce.or.jp/
○「地震工学委員会 平成29年度 第3回研究会」
12月19日 会場・土木学会 2階 講堂(東京)
詳細はこちら http://www.jsce.or.jp/
○「複合構造の耐荷メカニズム -多様性の創造-」講習会
12月21日 会場・土木学会 2階 講堂(東京)
詳細はこちら http://www.jsce.or.jp/
・日本コンクリート工学会
○「コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針」講習会
12月6日 会場・秋田市民交流プラザ「多目的ホール」(秋田)
詳細はこちら http://www.jci-net.or.jp/
○コンクリート工事における製造・施工のあるべき姿を目指して -コンクリート基本技術調査委員会報告会-
12月8日 東京 12月19日 大阪
詳細はこちら http://www.jci-net.or.jp/
・セメント協会
○「事例から学ぶ セメント系材料の基礎知識セミナー -コンクリート舗装・セメント系固化材・セメント系補修材の事例から-」
12月7日 会場・大阪国際交流センター(大阪)
詳細はこちら http://www.jcassoc.or.jp/
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3、 文化情報(映画紹介)「女の一生」 12月9日、岩波ホールほか順次ロードショー
配給:ドマ、ミモザフィルムズ
監督・脚本:ステファヌ・ブリゼ 脚本:フロランス・ヴィニョン
原作:ギィ・ド・モーパッサン
出演:ジュディット・シュムラ ジャン=ピエール・ダルッサン
2016年 フランス
19世紀自然主義の作家、モーパッサンの「女の一生」を「ティエリー・トグルドーの憂鬱」の監督、ステファヌ・ブリゼが映画化した。
1819年、ジャンヌは修道院から故郷ノルマンディーに戻った早々、子爵ジュリアンの求婚に応えてしまう。子爵は過度の倹約家で、冬に薪をくべるのも渋るほど。ジャンヌと乳姉妹の小間使いロザリが妊娠するがロザリは父親の名を割らない。神父がロザリに問いただすと、ジャンヌとの結婚前からジュリアンと関係があったと告白する。ジュリアンから許しを乞われたジャンヌは、妊娠したこともあって離婚を思いとどまる。息子ポールの誕生で、ジャンヌも明るさを取り戻すが、親友となった伯爵夫人とジュリアンの不貞を知る。そして不貞に気付いた伯爵がジュリアンと伯爵夫人を射殺、夫を失ったジャンヌには息子ポールしか残されていなかった。成長したポールは、ある女性のために借金を肩代わりし、ジャンヌに金の無心を繰り返す。父の男爵は農園を売って借金を返済するが、その男爵も帰らぬ人となる。パリにいるポールから手紙が届く。”女は死んだが、子供が生まれた”。乳姉妹のロザリがパリに向かい、子供を連れ帰る。ロザリは言う。「人生って、みんなが思うほど良くも悪くもないものですね」
映画はジャンヌの視点で描かれ、ジャンヌが見ていない出来事は映像化していない。ヒロイン、ジャンヌは裏表のない清い心の持ち主だが、ジャンヌを幸せにしてくれそうな人物はジャンヌを裏切る。夫も、親友の伯爵夫人も、そして息子までも。
ステファヌ・ブリゼ監督の前作「ティエリー・トグルドーの憂鬱」では、ようやく職を得たティエリーは、理想との乖離に悩み、職を辞す。本作もラストのロザリの言葉に希望が込められているが、それは不幸の中の一抹の幸せでしかない。ロザリの言葉にジャンヌは肯定していただろうか。ティエリーも、ジャンヌも、清い心を失うことなく生きてゆくのだ。
ところで、「女の一生」は数多く映画化されているが、アレクサンドル・アストリュック(58)のほかの3本は全てわが国での映画化である。池田義行(栗島すみ子 28)、新藤兼人(乙羽信子 53)、野村芳太郎(岩下志麻 67)があるが、ステファヌ・ブリゼ版が最も原作に忠実である(28年版は未見)。アストリュック版は夫の死の後、幼い息子に希望を託して終わる。
本作は、宮尾登美子の世界をおもわせる。宮尾の「伽羅の香」は、不幸を経験した少女が結婚、夫の不倫、夫の死、残った息子は病死、屋敷を手離す。義父の残した妾腹の娘を引き取るが、娘は財を盗みヒロインを裏切る、すべてを捨てて生まれ故郷に帰る。
モーパッサンも宮尾登美子も、男は愚かで、ヒロインは不幸の連続に孤立する。宮尾文学も、モーパッサンも「女の一生」を描いているのだ。
公式サイト: http://womanslife.jp/
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│編│集│
├─┼─┤
│後│記│
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朝晩の冷え込みが厳しくなる中、12月は、たまった仕事を年内に片付けようと頑張ったり、忘年会など飲む席を重ねたりで、あわただしい日々となりそうです。12月22日の冬至には厄除けとか縁起が良いとされるカボチャを食べて柚子湯に入り、クリスマスにはケーキを食べ、大晦日に年越しそばを食べながら1年を振り返るわけです。何やら食べるのも忙しい月ですが、このほかにも12月7日は大雪(たいせつ)で、降雪が激しくなり始めるころとされ、冬至を迎える前日までの約2週間をさすこともあります。この時期に旬を迎えるのがブリやシャケ、白菜、大根など。おいしい鍋料理をつつきながら、精をつけて今年を乗り切ろうと思います。(T・M)
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〒160-0022東京都新宿区新宿2-16-8 新宿北斗ビル6F
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2 講演会、セミナー情報
3 文化情報(映画)「女の一生」
4 編集後記
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1、 「コンクリート新聞」11月のイチオシ記事
・上期4年ぶり増加~生コン出荷
全国生コン両連合会が10月27日発表した2017年4~9月(上期)の生コン出荷量(非組合員は推定)は前年同期比2・3%増の4172万2千立方米だった。官公需は1%増の1662万1千立方米、民需は3・2%増の2510万立方米で、いずれも4年ぶりのプラスだった。都市部の民需や新幹線などの特需に支えられた。(11月2日付)
・値上げ方針固める~太平洋セメント
太平洋セメントがセメントの販売価格を引き上げる方針を固めた。セメント焼成用の石炭価格の高騰などによるコストアップを売価に転嫁するもので、金額や時期は12月に明らかにする。セメント最大手が値上げを決めたことで、ほかの大手や中堅も追随する公算が大きい。太平洋セメントが10日開いた決算説明会で福田修二社長は「値上げをやる」と言明した。新たな値上げの打ち出しは、1000円上げた2011年以来となる。(11月16日付)
「コンクリート新聞」11月の主な見出し
・福島中央協組 第一弾値上げ浸透
東北最安値から脱却へ(11月2日付)
・セメントも上期増加 輸出好調
五輪、災害復旧など需要押し上げ(11月2日付)
・生コン卸協組連 取引条件改善で意見交換
代表者会議 経産省担当者が出席(11月2日付)
・太平洋セ 災害廃棄物処理で連携
岩手県、大船渡市と協定(11月2日付)
・竹中工務店 ECM適用20件越え
CO2 5300トン削減達成(11月2日付)
・GRC、適用拡大めざす
土木用埋設型枠を開発 シンポ開く(11月2日付)
・パイル 高支持力杭が回復
上期出荷 倉庫向けがけん引(11月2日付)
・生コンイメージ向上策 PRにミキサ車利用
体験型デモが好評 認知度活かし「動く看板」に(11月9日付)
・福岡協組 員外6社が加入へ
新年から段階的値上げ(11月9日付)
・本誌調査 8割が運転手不足
ミキサ車 輸送コストも上昇(11月9日付)
・大津生コン協組 値引き撤回、定価販売
有力員外2社が加入(11月9日付)
・政府投資20兆円超に 建設経済研
18年度見通し 住宅着工は微増(11月9日付)
・大館北秋協組 秋田初の1DP
生コン工場で試験施工(11月9日付)
・骨材値上げへ団結
S・S会 安定供給へ覚悟を(11月9日付)
・建築学会近畿支部ポンプWG
ブーム姿勢の影響検証 近畿圧送協と共同実験(11月9日付)
・生コン 8211万立方米に上方修正
需要偏在など影響も(11月16日付)
・炭価高の影響強まる 4~9月
セメント部門 3社が減益(11月16日付)
・滋賀工組発のブランド戦略
戸建て用生コン開発 技術センター再整備へ(11月16日付)
・栃木中央協組 来年1月1000円上げへ
大手向けなど 利益確保目指す(11月16日付)
・三菱マテ 経常利益が5割増
4~9月 米国セメント好調(11月16日付)
・全圧連 構造変化で圧送量減少
経営調査 値上げ効果で売上アップ(11月16日付)
・連載5 セメント美術を語る 坂口英伸(11月16日付)
・橋梁にコンクリート舗装
北斗市道で試験施工 既設橋を長寿命化(11月23日付)
・固化材需要右肩上がり
800万トン超ペースで推移 輸送力に不足感(11月23日付)
・北海道工組 持ち帰りコン有償化
来年4月 建設協会に協力要請(11月23日付)
・運転手不足 貸し借りで穴埋め
ミキサ車 全社員が乗務(11月23日付)
・志太榛原協組 市況改善に注力
営業本部主導で対策(11月23日付)
・コンクリート製品4~9月期決算
特殊製品の販売強化 土木製品 6社が増益(11月23日付)
・SEC協会 北海道新幹線でSEC
後志トンネル 覆工コンに採用(11月23日付)
「コンクリート新聞」11月の特集
・千葉県の生コン(11月2日付)
・生コン記念日(11月9日付)
・生コン組合青年部(11月16日付)
・住友大阪セメントのセメント関連事業(11月23日付)
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○「応用力学講演会 2017」
12月12日 会場・土木学会 2階 講堂(東京)
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12月21日 会場・土木学会 2階 講堂(東京)
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○「コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針」講習会
12月6日 会場・秋田市民交流プラザ「多目的ホール」(秋田)
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○コンクリート工事における製造・施工のあるべき姿を目指して -コンクリート基本技術調査委員会報告会-
12月8日 東京 12月19日 大阪
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・セメント協会
○「事例から学ぶ セメント系材料の基礎知識セミナー -コンクリート舗装・セメント系固化材・セメント系補修材の事例から-」
12月7日 会場・大阪国際交流センター(大阪)
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3、 文化情報(映画紹介)「女の一生」 12月9日、岩波ホールほか順次ロードショー
配給:ドマ、ミモザフィルムズ
監督・脚本:ステファヌ・ブリゼ 脚本:フロランス・ヴィニョン
原作:ギィ・ド・モーパッサン
出演:ジュディット・シュムラ ジャン=ピエール・ダルッサン
2016年 フランス
19世紀自然主義の作家、モーパッサンの「女の一生」を「ティエリー・トグルドーの憂鬱」の監督、ステファヌ・ブリゼが映画化した。
1819年、ジャンヌは修道院から故郷ノルマンディーに戻った早々、子爵ジュリアンの求婚に応えてしまう。子爵は過度の倹約家で、冬に薪をくべるのも渋るほど。ジャンヌと乳姉妹の小間使いロザリが妊娠するがロザリは父親の名を割らない。神父がロザリに問いただすと、ジャンヌとの結婚前からジュリアンと関係があったと告白する。ジュリアンから許しを乞われたジャンヌは、妊娠したこともあって離婚を思いとどまる。息子ポールの誕生で、ジャンヌも明るさを取り戻すが、親友となった伯爵夫人とジュリアンの不貞を知る。そして不貞に気付いた伯爵がジュリアンと伯爵夫人を射殺、夫を失ったジャンヌには息子ポールしか残されていなかった。成長したポールは、ある女性のために借金を肩代わりし、ジャンヌに金の無心を繰り返す。父の男爵は農園を売って借金を返済するが、その男爵も帰らぬ人となる。パリにいるポールから手紙が届く。”女は死んだが、子供が生まれた”。乳姉妹のロザリがパリに向かい、子供を連れ帰る。ロザリは言う。「人生って、みんなが思うほど良くも悪くもないものですね」
映画はジャンヌの視点で描かれ、ジャンヌが見ていない出来事は映像化していない。ヒロイン、ジャンヌは裏表のない清い心の持ち主だが、ジャンヌを幸せにしてくれそうな人物はジャンヌを裏切る。夫も、親友の伯爵夫人も、そして息子までも。
ステファヌ・ブリゼ監督の前作「ティエリー・トグルドーの憂鬱」では、ようやく職を得たティエリーは、理想との乖離に悩み、職を辞す。本作もラストのロザリの言葉に希望が込められているが、それは不幸の中の一抹の幸せでしかない。ロザリの言葉にジャンヌは肯定していただろうか。ティエリーも、ジャンヌも、清い心を失うことなく生きてゆくのだ。
ところで、「女の一生」は数多く映画化されているが、アレクサンドル・アストリュック(58)のほかの3本は全てわが国での映画化である。池田義行(栗島すみ子 28)、新藤兼人(乙羽信子 53)、野村芳太郎(岩下志麻 67)があるが、ステファヌ・ブリゼ版が最も原作に忠実である(28年版は未見)。アストリュック版は夫の死の後、幼い息子に希望を託して終わる。
本作は、宮尾登美子の世界をおもわせる。宮尾の「伽羅の香」は、不幸を経験した少女が結婚、夫の不倫、夫の死、残った息子は病死、屋敷を手離す。義父の残した妾腹の娘を引き取るが、娘は財を盗みヒロインを裏切る、すべてを捨てて生まれ故郷に帰る。
モーパッサンも宮尾登美子も、男は愚かで、ヒロインは不幸の連続に孤立する。宮尾文学も、モーパッサンも「女の一生」を描いているのだ。
公式サイト: http://womanslife.jp/
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│編│集│
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朝晩の冷え込みが厳しくなる中、12月は、たまった仕事を年内に片付けようと頑張ったり、忘年会など飲む席を重ねたりで、あわただしい日々となりそうです。12月22日の冬至には厄除けとか縁起が良いとされるカボチャを食べて柚子湯に入り、クリスマスにはケーキを食べ、大晦日に年越しそばを食べながら1年を振り返るわけです。何やら食べるのも忙しい月ですが、このほかにも12月7日は大雪(たいせつ)で、降雪が激しくなり始めるころとされ、冬至を迎える前日までの約2週間をさすこともあります。この時期に旬を迎えるのがブリやシャケ、白菜、大根など。おいしい鍋料理をつつきながら、精をつけて今年を乗り切ろうと思います。(T・M)
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