コンクリート新聞社 メールマガジンVol.94
2020/01/28 (Tue) 13:00
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毎月28日発行
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今月のメールマガジンの内容
1 イチオシ記事（コンクリート新聞から選りすぐりの記事をご紹介）
2 講演会、セミナー情報
3 新刊案内 「コンクリート診断士完全攻略問題集 2020年版」発売中！
4 映画紹介「母との約束、250通の手紙」
5 編集後記
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1、 「コンクリート新聞」１月のイチオシ記事
・五輪後の回復に期待～今年の生コン需要
２０２０年の生コン、セメント需要は東京オリンピック・パラリンピックを挟んでじわじわと上向きそうだ。昨年は五輪施設向けのピーク越え、５月の改元に伴う大型連休、７～１０月にかけては台風などによる大雨、暴風といった自然災害の影響を受けた。来年度は今夏の五輪開催で上期の荷動きは不透明になっているが、下期には都市部で再開発物件が動き出すとみられる。地方では、総額１０兆円規模に増額することが検討されている「防災・減災、国土強靭化のための３か年緊急対策」によって、需要が回復するとの期待が膨らむ。（１月９日付）
・特需が出荷けん引、盛期迎える災復～北海道の生コン
北海道の生コン出荷は、北海道胆振東部地震の災害復旧工事や新幹線工事といった大型プロジェクトが下支えして堅調に推移している。その一方で、骨材需給の逼迫、輸送力の確保が難しくなるのに伴って、生コンの製造原価が高騰しており、再値上げを打ち出す生コン協同組合も出始めた。（１月２３日付）
「コンクリート新聞」１月の主な見出し
・生コン市況さらに上昇へ
２０２０年の生コン市場の展望（１月２日付）
・公共事業、地方に配慮を
自民議連 生コン支援で提言提出（１月２日付）
・２か月連続マイナス 生コン１１月
中国／四国 災復工事でプラス（１月２日付）
・４２００万トン割れの公算 セメント
今年度 需要期も不振（１月２日付）
・砕石協が出荷など集計
今月から動態調査を開始（１月９日付）
・２０２０年の経営展望 セメント大手トップに聞く１
住友大阪セメント 関根福一社長（１月９日付）
・「１＋１＝２」も容認 集約促進策
神奈川協組 設備廃棄で１億円（１月９日付）
・４月に１０００円値上げ
千葉西部 ５年９か月ぶり建値改定（１月９日付）
・ＣＯ２削減対策を加速
セメントトップ年頭訓示（１月９日付）
・長野工組 透水性コンクリートで研修会
白舗装技術向上で講演（１月９日付）
・倉庫火災の鎮火に貢献
千葉北総 ミキサ車で消火水搬送（１月９日付）
・生コン注目市場の理事長に聞く１
大分中央生コン協組 渡邉忠幸理事長（１月９日付）
・来年度は反転増加 東京協組
今年度２割超の大幅減（１月９日付）
・再値上げを視野に
九州の生コン 佐賀が４月着手（１月１６日付）
・ＡＩで生コン性状判定
鹿島 初期欠陥のリスク排除（１月１６日付）
・２０２０年の経営展望 セメント大手トップに聞く２
宇部三菱セメント 森千年社長（１月１６日付）
・学生が技術や知識競う
鹿児島工組 コンテスト開く（１月１６日付）
・太平洋セメ バイオマス発電が稼働
大船渡 ＣＯ２を３１万トン削減（１月１６日付）
・生コン注目市場の理事長に聞く２
和歌山県広域生コン協組 丸山克也理事長（１月１６日付）
・デンカ子会社が合併
ＹＫアクロス 海外で特混事業展開（１月１６日付）
・ＪＣＩ ｅラーニングで講習
診断士試験 受講者の負担軽減（１月１６日付）
・過去を知り未来を描く
ＪＣＩ近畿支部 ２５周年記念行事を開催（１月１６日付）
・新幹線向けピーク越す
北陸の生コン 体制再構築が課題に（１月２３日付）
・２０２０年の経営展望 セメント大手トップに聞く３
太平洋セメント 不死原正文社長（１月２３日付）
・関東二区 市況対策強化へ動く
コスト転嫁 顧客の理解求める（１月２３日付）
・国民の心にセメントを 関根セ協会長
新年会 動／静脈の役割果たす（１月２３日付）
・生コン注目市場の理事長に聞く３
相双生コン協組 太田信孝理事長（１月２３日付）
・製品施工の優位性ＰＲ ＰＣａ協議会
九州地整と意見交換（１月２３日付）
・インフラ支える中核に 砕石関東
創立７０周年を祝う ２８０人参加（１月２３日付）
・社保加入が９１％に 日本型枠が調査
型枠工 就労者１万人割れ（１月２３日付）
「コンクリート新聞」１月の特集
・四国地区（１月９日付）
・東北地区（１月１６日付）
・近畿地区の生コン（１月１６日付）
・関東一区の生コン（１月２３日付）
・九州地区（１月２３日付）
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2、 行事
※プログラムの詳細、受講料、申し込み方法等は主催者ホームページをご覧ください。
・日本建築学会
○[関東支部] 既刊図書講習会「構造骨組みの特性と解析－学びやすい構造設計－」
2月4日 会場・建築会館ホール（東京）
詳細はこちら http://www.aij.or.jp/
○講習会「プレストレストコンクリート造建築物の保有水平耐力計算指針」（大阪会場）
2月6日 会場・大阪科学技術センター（大阪）
詳細はこちら http://www.aij.or.jp/
・セメント協会
○「第309回コンクリートセミナー いま求められるコンクリート像」
2月6日 会場・大阪国際交流センター（大阪）
詳細はこちら http://www.jcassoc.or.jp/
○「ライフサイクルコストに優しい コンクリート舗装の入門セミナー」
2月20日 会場・ホテル ルブラ王山（愛知）
詳細はこちら http://www.jcassoc.or.jp/
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3 新刊紹介「コンクリート診断士完全攻略問題集 2020年版」発売中！
著者：辻 幸和・安藤 哲也・十河 茂幸・鳥取 誠一・藤井 和俊
B5判：408ページ
価格：4,180円（税込10％）
コンクリート診断士試験 完全攻略問題集2020年版
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◆発刊19年 診断士試験のパイオニア
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◎過去5年間の四択試験問題の写真・図版がカラーで見やすく、年度別に掲載し、解答案、解説を示しています。
過去問題で試験問題に慣れ、演習問題で合格のための応用力をつけましょう！
(1)2015～2019年の過去5年間の全試験問題をカラーで掲載。
(2)オリジナル演習問題は全部で100題。2色刷りで解説の図表等が理解しやすく、さらに、各演習問題に表示した設問テーマにより、効率的に学習ができる。
(3)2015～2018年の4年間の過去問題を年度別・設問別に分類し、効率的な学習をサポート
(4)2010～2018年度記述式試験問題と解答案掲載。
ＨＰにて絶賛発売中！！ https://www.beton-publish.jp/?pid=147389133
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4、映画紹介
「母との約束、250通の手紙」
1月31日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、ＹＥＢＩＳＵ ＧＡＲＤＥＮ ＣＩＮＥＭＡほか全国公開
配給：松竹
監督・脚本：エリック・バルビエ 脚本：マリー・エイナール
原作：ロマン・ガリ「夜明けの約束」
出演：シャルロット・ゲンズブール ピエール・ニネ
2017年 フランス＝ベルギー 131分
幼い時から母親から過大な期待をかけられ、世間に対し「この子は将来、外交官になる」、「トルストイやヴィクトル・ユゴーのような偉大な作家になる」と吹聴されていたのでは、ほとんどの子供はプレッシャーに押しつぶされてしまうのではなかろうか。
本作は、作家、外交官であり映画監督のロマン・ガリの自伝的小説『夜明けの約束』の映画化である。ガリは母の期待に応え、外交官になり、作家としてゴンクール賞を2度受賞。
しかし、66歳で拳銃自殺を遂げたガリの内面は謎のままだが、母親の息子に対する狂気とも思える溺愛と期待、そんな母を愛しながらも、飄々（ひょうひょう）とした青春時代をおくるガリを、楽観主義とも思える明るさで描いている。なかでも苦労の多かったと思われるポーランドヴィルノ（現在のリトアニアの首都ヴィルニュス）からフランスに渡るまでを、母の知恵と勇気に満ちた暮らしぶりをユーモラスに、そして感動的にシャルロット・ゲンズブールが演じて見応えがある。フランスに転居してからは、母ニナは息子にヒトラー暗殺を進言して、お前は英雄になるんだ、などと型破りな一面を見せる。
そんな母ニナも糖尿病悪化で入院。一方、ガリはアフリカ、リビアに赴任する傍ら、書き上げた小説がイギリスで出版される。母に報告すべく病院に駆け付けると母の手紙が…。
ガリは、女優のジーン・セバーグと結婚したが、彼女は自殺。そしてガリも、拳銃自殺を遂げる。自殺直前に出版社の担当者に、自殺するのは彼女の自殺とは関係ないこと、エミール・アジャールは自分自身の変名であることを記した手紙を送っている。ガリは1956年に『天国の根』でゴンクール賞を受賞しているが、エミール・アジャール名義の『これからの一生』でも75年に同賞を受賞している。また、2本の映画を監督。作家主義の『ペルーの鳥』（68）とサスペンス映画の『殺し』（79）で、作風が違う。一方でハリウッド超大作『史上最大の作戦』（62）の脚本を手がけるなど、一貫性を欠いたフィルモグラフィから、ガリの描きたかったことを理解するのは難しい。本作『母との約束、250通の手紙』は、そのようなガリの人生の一面を見せてくれる興味深い作品である。
公式サイト： https://250letters.jp/
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│編│集│
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│後│記│
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大相撲初場所で、４場所ぶりに幕内に復帰した幕尻（幕内最下位）力士の徳勝龍が千秋楽結びの一番で大関の貴景勝を破り、１４勝１敗の好成績で初優勝しました。幕尻力士の優勝は２０年ぶり２度目で、年齢も年６場所制が定着した１９５８年以降では３番目となる年長者の優勝など、記録ずくめとなったようです。また、東京五輪出場最後の一枠を賭けた選考レースでもある大阪女子国際マラソンでは、松田瑞生選手が日本陸連の設定記録を突破して優勝し、代表入りに大きく近づきました。両者とも勝利の要因はいろいろあるにせよ、最後までやり抜く強い気持ちは不可欠ということでしょう。今回のような見事な結果に刺激されるたびに、集中力や体力の衰えを日頃から実感している筆者も、喝を入れて仕事しようと思い立つわけですが、そういった気持ちが三日ぐらいしか続かないのが悩ましいところです。（Ｔ・Ｍ）
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1 イチオシ記事（コンクリート新聞から選りすぐりの記事をご紹介）
2 講演会、セミナー情報
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4 映画紹介「母との約束、250通の手紙」
5 編集後記
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1、 「コンクリート新聞」１月のイチオシ記事
・五輪後の回復に期待～今年の生コン需要
２０２０年の生コン、セメント需要は東京オリンピック・パラリンピックを挟んでじわじわと上向きそうだ。昨年は五輪施設向けのピーク越え、５月の改元に伴う大型連休、７～１０月にかけては台風などによる大雨、暴風といった自然災害の影響を受けた。来年度は今夏の五輪開催で上期の荷動きは不透明になっているが、下期には都市部で再開発物件が動き出すとみられる。地方では、総額１０兆円規模に増額することが検討されている「防災・減災、国土強靭化のための３か年緊急対策」によって、需要が回復するとの期待が膨らむ。（１月９日付）
・特需が出荷けん引、盛期迎える災復～北海道の生コン
北海道の生コン出荷は、北海道胆振東部地震の災害復旧工事や新幹線工事といった大型プロジェクトが下支えして堅調に推移している。その一方で、骨材需給の逼迫、輸送力の確保が難しくなるのに伴って、生コンの製造原価が高騰しており、再値上げを打ち出す生コン協同組合も出始めた。（１月２３日付）
「コンクリート新聞」１月の主な見出し
・生コン市況さらに上昇へ
２０２０年の生コン市場の展望（１月２日付）
・公共事業、地方に配慮を
自民議連 生コン支援で提言提出（１月２日付）
・２か月連続マイナス 生コン１１月
中国／四国 災復工事でプラス（１月２日付）
・４２００万トン割れの公算 セメント
今年度 需要期も不振（１月２日付）
・砕石協が出荷など集計
今月から動態調査を開始（１月９日付）
・２０２０年の経営展望 セメント大手トップに聞く１
住友大阪セメント 関根福一社長（１月９日付）
・「１＋１＝２」も容認 集約促進策
神奈川協組 設備廃棄で１億円（１月９日付）
・４月に１０００円値上げ
千葉西部 ５年９か月ぶり建値改定（１月９日付）
・ＣＯ２削減対策を加速
セメントトップ年頭訓示（１月９日付）
・長野工組 透水性コンクリートで研修会
白舗装技術向上で講演（１月９日付）
・倉庫火災の鎮火に貢献
千葉北総 ミキサ車で消火水搬送（１月９日付）
・生コン注目市場の理事長に聞く１
大分中央生コン協組 渡邉忠幸理事長（１月９日付）
・来年度は反転増加 東京協組
今年度２割超の大幅減（１月９日付）
・再値上げを視野に
九州の生コン 佐賀が４月着手（１月１６日付）
・ＡＩで生コン性状判定
鹿島 初期欠陥のリスク排除（１月１６日付）
・２０２０年の経営展望 セメント大手トップに聞く２
宇部三菱セメント 森千年社長（１月１６日付）
・学生が技術や知識競う
鹿児島工組 コンテスト開く（１月１６日付）
・太平洋セメ バイオマス発電が稼働
大船渡 ＣＯ２を３１万トン削減（１月１６日付）
・生コン注目市場の理事長に聞く２
和歌山県広域生コン協組 丸山克也理事長（１月１６日付）
・デンカ子会社が合併
ＹＫアクロス 海外で特混事業展開（１月１６日付）
・ＪＣＩ ｅラーニングで講習
診断士試験 受講者の負担軽減（１月１６日付）
・過去を知り未来を描く
ＪＣＩ近畿支部 ２５周年記念行事を開催（１月１６日付）
・新幹線向けピーク越す
北陸の生コン 体制再構築が課題に（１月２３日付）
・２０２０年の経営展望 セメント大手トップに聞く３
太平洋セメント 不死原正文社長（１月２３日付）
・関東二区 市況対策強化へ動く
コスト転嫁 顧客の理解求める（１月２３日付）
・国民の心にセメントを 関根セ協会長
新年会 動／静脈の役割果たす（１月２３日付）
・生コン注目市場の理事長に聞く３
相双生コン協組 太田信孝理事長（１月２３日付）
・製品施工の優位性ＰＲ ＰＣａ協議会
九州地整と意見交換（１月２３日付）
・インフラ支える中核に 砕石関東
創立７０周年を祝う ２８０人参加（１月２３日付）
・社保加入が９１％に 日本型枠が調査
型枠工 就労者１万人割れ（１月２３日付）
「コンクリート新聞」１月の特集
・四国地区（１月９日付）
・東北地区（１月１６日付）
・近畿地区の生コン（１月１６日付）
・関東一区の生コン（１月２３日付）
・九州地区（１月２３日付）
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2、 行事
※プログラムの詳細、受講料、申し込み方法等は主催者ホームページをご覧ください。
・日本建築学会
○[関東支部] 既刊図書講習会「構造骨組みの特性と解析－学びやすい構造設計－」
2月4日 会場・建築会館ホール（東京）
詳細はこちら http://www.aij.or.jp/
○講習会「プレストレストコンクリート造建築物の保有水平耐力計算指針」（大阪会場）
2月6日 会場・大阪科学技術センター（大阪）
詳細はこちら http://www.aij.or.jp/
・セメント協会
○「第309回コンクリートセミナー いま求められるコンクリート像」
2月6日 会場・大阪国際交流センター（大阪）
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○「ライフサイクルコストに優しい コンクリート舗装の入門セミナー」
2月20日 会場・ホテル ルブラ王山（愛知）
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B5判：408ページ
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◆記述式過去問題10年分の解答例・要点整理
◎過去5年間の四択試験問題の写真・図版がカラーで見やすく、年度別に掲載し、解答案、解説を示しています。
過去問題で試験問題に慣れ、演習問題で合格のための応用力をつけましょう！
(1)2015～2019年の過去5年間の全試験問題をカラーで掲載。
(2)オリジナル演習問題は全部で100題。2色刷りで解説の図表等が理解しやすく、さらに、各演習問題に表示した設問テーマにより、効率的に学習ができる。
(3)2015～2018年の4年間の過去問題を年度別・設問別に分類し、効率的な学習をサポート
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4、映画紹介
「母との約束、250通の手紙」
1月31日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、ＹＥＢＩＳＵ ＧＡＲＤＥＮ ＣＩＮＥＭＡほか全国公開
配給：松竹
監督・脚本：エリック・バルビエ 脚本：マリー・エイナール
原作：ロマン・ガリ「夜明けの約束」
出演：シャルロット・ゲンズブール ピエール・ニネ
2017年 フランス＝ベルギー 131分
幼い時から母親から過大な期待をかけられ、世間に対し「この子は将来、外交官になる」、「トルストイやヴィクトル・ユゴーのような偉大な作家になる」と吹聴されていたのでは、ほとんどの子供はプレッシャーに押しつぶされてしまうのではなかろうか。
本作は、作家、外交官であり映画監督のロマン・ガリの自伝的小説『夜明けの約束』の映画化である。ガリは母の期待に応え、外交官になり、作家としてゴンクール賞を2度受賞。
しかし、66歳で拳銃自殺を遂げたガリの内面は謎のままだが、母親の息子に対する狂気とも思える溺愛と期待、そんな母を愛しながらも、飄々（ひょうひょう）とした青春時代をおくるガリを、楽観主義とも思える明るさで描いている。なかでも苦労の多かったと思われるポーランドヴィルノ（現在のリトアニアの首都ヴィルニュス）からフランスに渡るまでを、母の知恵と勇気に満ちた暮らしぶりをユーモラスに、そして感動的にシャルロット・ゲンズブールが演じて見応えがある。フランスに転居してからは、母ニナは息子にヒトラー暗殺を進言して、お前は英雄になるんだ、などと型破りな一面を見せる。
そんな母ニナも糖尿病悪化で入院。一方、ガリはアフリカ、リビアに赴任する傍ら、書き上げた小説がイギリスで出版される。母に報告すべく病院に駆け付けると母の手紙が…。
ガリは、女優のジーン・セバーグと結婚したが、彼女は自殺。そしてガリも、拳銃自殺を遂げる。自殺直前に出版社の担当者に、自殺するのは彼女の自殺とは関係ないこと、エミール・アジャールは自分自身の変名であることを記した手紙を送っている。ガリは1956年に『天国の根』でゴンクール賞を受賞しているが、エミール・アジャール名義の『これからの一生』でも75年に同賞を受賞している。また、2本の映画を監督。作家主義の『ペルーの鳥』（68）とサスペンス映画の『殺し』（79）で、作風が違う。一方でハリウッド超大作『史上最大の作戦』（62）の脚本を手がけるなど、一貫性を欠いたフィルモグラフィから、ガリの描きたかったことを理解するのは難しい。本作『母との約束、250通の手紙』は、そのようなガリの人生の一面を見せてくれる興味深い作品である。
公式サイト： https://250letters.jp/
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│編│集│
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│後│記│
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大相撲初場所で、４場所ぶりに幕内に復帰した幕尻（幕内最下位）力士の徳勝龍が千秋楽結びの一番で大関の貴景勝を破り、１４勝１敗の好成績で初優勝しました。幕尻力士の優勝は２０年ぶり２度目で、年齢も年６場所制が定着した１９５８年以降では３番目となる年長者の優勝など、記録ずくめとなったようです。また、東京五輪出場最後の一枠を賭けた選考レースでもある大阪女子国際マラソンでは、松田瑞生選手が日本陸連の設定記録を突破して優勝し、代表入りに大きく近づきました。両者とも勝利の要因はいろいろあるにせよ、最後までやり抜く強い気持ちは不可欠ということでしょう。今回のような見事な結果に刺激されるたびに、集中力や体力の衰えを日頃から実感している筆者も、喝を入れて仕事しようと思い立つわけですが、そういった気持ちが三日ぐらいしか続かないのが悩ましいところです。（Ｔ・Ｍ）
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