セメントジャーナル社 メールマガジンVol.22
2014/02/28 (Fri) 13:00
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XXXX 様
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毎月28日発行
発行所 株式会社セメントジャーナル社
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今月のメールマガジンの内容
1 今月のイチオシ記事(コンクリート工業新聞から選りすぐりの記事をご紹介)
2 ユニークな生コン会社訪問 第22回 壽商事株式会社(千葉市中央区都町)
3 講演会、セミナー情報
4 文化情報(オススメ映画) 「北朝鮮強制収容所に生まれて」
編集後記
◆◇━━━━━◇◆◆◇━━━━━◇◆◆◇━━━━━◇◆◆◇━━━━━◇◆◆◇━━
1 今月の「コンクリート工業新聞」イチオシ記事
・生コン事業者は様子見 本紙調査
JIS改正 回収骨材の使用
3月に改正予定の生コンJISで、「回収骨材」が規定されるが、生コン事業者は回収骨
材を使用するかどうか様子見のムードが強い。本紙調査によると、回収骨材を「使用
する」との回答は6・2%にとどまり、「使用しない」が45・9%に上った。「検討
中」の37・0%、「分からない」の11・0%を含めるとほぼ半数が使用するかどうか方
針を決めかねている。使用しない理由は「設備が整っていない」、「受け入れるヤー
ドがない」、「購入先の了解が得られないと思われる」、「戻りコンはすべて路盤材
として販売している」など。(2月6日付)
・関東の大雪 生コン出荷にも影響
内陸骨材の供給懸念も
2月14日から16日にかけて、日本列島の太平洋側を低気圧が通過し、関東周辺に大雪
をもたらした。ピーク時の積雪が1mを超えた山梨では、積雪の影響で山梨生コン協
組員の生コン出荷は15日、17日ともゼロだった。首都圏では工事がストップし、生コ
ンの出荷キャンセルなどが出ている。(2月20日付)
今月の「コンクリート工業新聞」主な見出し
・生コン 官民牽引し3年連続増
昨年出荷6・7%増の9744立米(1月30日付)
・国交省 被災地の資材需給報告
骨材需給がやや逼迫(1月30日付)
・回収骨材を規定 3月に改正
生コンJIS 協議事項に含めず(1月30日付)
・セメント13暦年 3年連続の販売増
生産 5年ぶり6000万トン台(1月30日付)
・高速道路 更新・修繕に3兆円超
PC技術の活用を想定(1月30日付)
・長水協組 4月から900円上げ(1月30日付)
・千歳協組 1月から1500円上げ(1月30日付)
・資材値上げ時差短縮 予定価格見直し
建築工事 見積も参考 国交省、自治体に通知(2月6日付)
・震災復興 工事促進対策を追加
プレキャスト化の拡大も(2月6日付)
・福島県建協組 生コン購買が大幅増
相双LLP、会津とも取引(2月6日付)
・1DAY PAVEを採用
茨城工組 東海生コン新プラントで(2月6日付)
・JR九州 ASR対策を強化
混合セメント使用で(2月6日付)
・三豊産業 生コン製造時のCO2削減
回収水撹拌に工夫(2月6日付)
・コンクリート製品 土木製品の好調続く
13年出荷 災害対応で需要増に(2月6日付)
・本紙試算 来年度は9500万立米前後
生コン需要 4年ぶり減少(2月13日付)
・骨材・混和剤 ISO制定を審議
品質ランク分け検討(2月13日付)
・国交省 プラントなど金利助成
生コン工組も対象(2月13日付)
・宇部興産 建設資材 営業益5割増
4~12月 化成品・樹脂は不振(2月13日付)
・トクヤマ 通期予想を上方修正
セメント営業益60億円に(2月13日付)
・電気化学工業 4~12月増収増益
インフラ部門堅調(2月13日付)
・住友大阪 セメント営業益44%増
最高益更新 射程圏内に(2月20日付)
・三菱マテリアル セメント好調を持続
4~12月 増収増益(2月20日付)
・デイ・シイ 営業益73%増(2月20日付)
・セメント4~12月期連結決算 建設資材、全般に好調
太平洋 純利益3・3倍の237億円(2月20日付)
・海上輸送力を増強
セメント船が相次いで就航(2月20日付)
・コンクリート製品4~12月期決算
全社が純利益確保(2月20日付)
・東北復興 公共工事昨年請負額11年比2倍増
追いつかない就業者数(2月20日付)
今月の「コンクリート工業新聞」特集記事
・北海道、東北、関東一区・二区(1月30日付)
・九州地区(2月6日付)
・JIS A 5308改正(2月13日付)
・フライアッシュ特集(2月20日付)
コンクリート工業新聞購読はホームページから
http://www.beton.co.jp/read.html
1部売りの場合はお問い合わせフォームから
http://www.beton.co.jp/contactus.html
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2 ユニークな生コン工場訪問 壽商事株式会社(千葉市中央区都町)
太平洋セメントの特約店である壽商事は、グループ会社として建設会社、リサイク
ルセンター、生コン会社等を持つ。1964年に設立した同社は建材、金物のほかに日本
セメント(現太平洋セメント)特約店として袋セメントも扱っていたところから、
「お客様から生コンは扱わないのか」とのニーズもあり、1967年新港に壽生コンを設
立。90年田中建商野田工場、2002年田中建商千葉工場を設立した。
「野田工場は田中生コンのオーナーが、後継者がいないので買ってくれないかと話
を持ちかけられ、田中の名前を残す形で事業承継した。千葉工場はヤマニ生コンから
打診があり事業承継した」(田中建商 藤代忠実社長)
田中建商は、グループ会社の壽興業がトクヤマの特約店、日立セメントの販売店と
いうことからトクヤマ、日立セメントを使用している。
昨年9月より、3プラントによるGPSによる配車管理システムを構築。3プラントの特
色は、小型アジテータ車とポンプ車を保有していること。小型車が供給する地場建設
業の現場は圧送の仕事も多い。自社でポンプ車も持っていれば、供給、打設と満足し
てもらえる体制が整う。アジテータ車を自家用にしているのは、「輸送会社だと、夕
方に突然1立米持ってきて、と言われても対応できないが、自社管理だと即対応でき
る」(同)と顧客満足度を重視したもの。工業地帯に立地する壽生コンは24時間操業
が可能だが、田中建商の2工場は周囲に住宅があるため、夜間出荷はできない。早朝
の材料受入れも6時30分以降にしている。3工場とも、地元建設業の小口物件が主体
で、1工場で1日40現場、多いときは70現場に供給することもある。「最近はハウス
メーカーの基礎打ちにも高強度コンクリートを要求されることがあるので、壽生コン
では高強度コンクリートの大臣認定を申請中」(同)
小口は共販の割決対象外で、自社で請求集金業務を行っているが、出荷数量はカウ
ントされ、賦課金、赤黒調整対象になる。与信管理に配慮し、「現金化をお願いして
いるが、まだ手形による支払もある」(同)
残コン、戻りコンはグループ会社のリサイクルセンターに搬入し、路盤材にしてい
るので、処理コストは搬入の輸送費くらい。セメントは自社のバラ車で搬入、骨材も
グループ会社から購入、「自社で調達できないのは混和剤くらいだ」(同)
3工場が力を入れているのは社員教育。毎月全社員を対象に勉強会を開き、半年に1
回筆記試験を行い、スランプ試験の実技も体験さえている。「社員が商品知識を持つ
ことは当然のこと。電話の応対で用語を知らなかった、あるいはドライバーが現場で
質問されて答えられないのでは信用を損ねることになりかねない」と語る藤代社長
は、千葉中央生コンクリート協同組合の技術委員長を務める。
社内では、ボーリング大会、ゴルフコンペのほか、軟式野球チームがあり、隣接す
る千葉宇部コンクリートと対抗試合を行うなど地域のつながりも大切にしている。
www.kotobukishoji.com/
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3 講演会・セミナー情報
※プログラムの詳細、受講料、申し込み方法等は主催者ホームページをご覧ください。
・セメント協会
○第45回「セメント固化材セミナー」
3月7日 会場・JA共済ビル(大手町)
○第68回セメント技術大会
5月13~15日 会場・ホテルメトロポリタン(東京都豊島区西池袋) 参加費・無料
http://www.jcassoc.or.jp/index.html
・土木学会
○「コンクリートのあと施工 アンカー工法の設計・施工指針(案)」講習会
3月31日 会場・スクワール麹町(JR四ツ谷駅前)
http://www.jsce.or.jp/
・日本コンクリート工学会
○「コンクリート工学年次大会2014(高松)」
7月9日~11日 会場・サンポート高松
http://confit.atlas.jp/guide/event/jci2014/top
・日本材料学会
○「第5回日本複合材料会議」
3月4~6日 会場・キャンパスプラザ京都(京都市下京区)
○「講演会 第48回X線材料強度に関するシンポジウム」
7月24、25日 会場・エルおおさか(大阪市)
www.jsms.jp/
・全国生コンクリート工業組合連合会中国地区本部
○「コンクリート舗装研修会 コンクリート舗装の現状と展望」
3月5日 会場メルパルク広島(広島市中区基町) 受講料・無料(定員250名、先着順)
申込みは電話082-506-2711(締切は過ぎているが問合せ可) CPDS認定プログラム
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4 文化情報(オススメ映画)
「北朝鮮強制収容所に生まれて」(ドイツ映画 配給・パンドラ)
本作品は、政治犯収容所に生まれ育ち、のちに脱北に成功したシン・ドンヒョク青年
にドイツ人ジャーナリストがインタビューした作品。これまで公開されたドキュメン
タリーは「夜と霧」など人間の所業の恐ろしさを捉えた優れた作品があるが、本作も
人間が生きぬくためにとる行動は善悪を超越することを捉えており、観る人たちを戦
慄させるだろう。
北朝鮮の政治犯強制収容所で生まれたドンヒョクは、脱北して初めて家具を知り、喜
びとか幸せという言葉を知る。
彼は強制労働の現場から逃亡した兄を、母親が収容所内に匿っていることを密告する。
兄と母は公開処刑されるが、彼は密告しなければ家族全員が処刑されていたの
だ、と悔いることはない。
加害者である元警備員と元司令官のインタビューもある。彼らはいかにして政治犯
を拷問し、殺したかを悪びれることなく話す。それが与えられた仕事だったからだと
言う。仕事を拒否したら処刑されるという恐怖に支配され、彼らも逃れられなかった
のだ。
ハンナ・アーレントはアイヒマン裁判を傍聴し、次のように記している。
「アイヒマンは『自発的に(ユダヤ人虐殺を)行ったことはない。善悪を問わず、
自分の意志は介在しない。命令に従っただけなのだ』と裁判で述べた。世界最大の悪
は、平凡な人間が行う悪である。思考ができなくなると、平凡な人間が残虐行為に走
る。危機的状況にあっても、考えることで人間は強くなる」
人間は、置かれた環境によって価値観、善悪、幸不幸が左右される。財産に恵まれて
も自由がなければ使いようがない。衣食住は生きる上で最低限必要だが、自由、希望
がなければ幸福ではない。本作に登場した司令官、警備員は人間を虐待することを仕
事としているが、幸福とは思っていないし、幸福という言葉も知らないのかもしれな
い。ドンヒョクは母と兄を売ったことで生き延び、その代償として自由を得て、果た
して幸福と思うときは来るのだろうか。
ドンヒョクは現在韓国で暮らしているが、「韓国はお金が第一。こんな社会は暮らし
にくい」と言う。貨幣の流通がなかった収容所で生きていた人間の価値観である。
(3月公開) www.u-picc.com/umarete/
┌─┬─┬----------------------------------------------------------------------
│編│集│
├─┼─┤
│後│記│
└─┴─┘
3月の生コンJIS改正で、回収骨材が規格化され、協議事項を踏まずに一般の骨材と同
様に使えるようになる。回収骨材が協議事項から外れ、使えるようになることは生コ
ン業界の悲願であったはずだ。
ところが本紙調査によると、設備やヤードがないという理由もあるが、回答者の多く
が「ユーザーが回収骨材の使用を拒めば使わない」と答えている。施主、発注者の要
望を尊重するのは当然とはいえ、その結果どうなるのか。これでは協議事項を外した
意味がないのではないか。「過渡期だから、いずれ落ち着くだろう」との声もある
が、スラッジ固形分率3%のように、使えるのに使えないことになりかねない。
「発注者が積極的にリサイクル材を使用する、地方自治体が共通仕様書に明記するな
どが望まれる。しかし首都圏では公共工事が少ないから効果は薄い」との意見も聞か
れるが、どう着地点を見出すのだろうか。
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〒160-0022東京都新宿区新宿2-16-8 新宿北斗ビル6F
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1 今月のイチオシ記事(コンクリート工業新聞から選りすぐりの記事をご紹介)
2 ユニークな生コン会社訪問 第22回 壽商事株式会社(千葉市中央区都町)
3 講演会、セミナー情報
4 文化情報(オススメ映画) 「北朝鮮強制収容所に生まれて」
編集後記
◆◇━━━━━◇◆◆◇━━━━━◇◆◆◇━━━━━◇◆◆◇━━━━━◇◆◆◇━━
1 今月の「コンクリート工業新聞」イチオシ記事
・生コン事業者は様子見 本紙調査
JIS改正 回収骨材の使用
3月に改正予定の生コンJISで、「回収骨材」が規定されるが、生コン事業者は回収骨
材を使用するかどうか様子見のムードが強い。本紙調査によると、回収骨材を「使用
する」との回答は6・2%にとどまり、「使用しない」が45・9%に上った。「検討
中」の37・0%、「分からない」の11・0%を含めるとほぼ半数が使用するかどうか方
針を決めかねている。使用しない理由は「設備が整っていない」、「受け入れるヤー
ドがない」、「購入先の了解が得られないと思われる」、「戻りコンはすべて路盤材
として販売している」など。(2月6日付)
・関東の大雪 生コン出荷にも影響
内陸骨材の供給懸念も
2月14日から16日にかけて、日本列島の太平洋側を低気圧が通過し、関東周辺に大雪
をもたらした。ピーク時の積雪が1mを超えた山梨では、積雪の影響で山梨生コン協
組員の生コン出荷は15日、17日ともゼロだった。首都圏では工事がストップし、生コ
ンの出荷キャンセルなどが出ている。(2月20日付)
今月の「コンクリート工業新聞」主な見出し
・生コン 官民牽引し3年連続増
昨年出荷6・7%増の9744立米(1月30日付)
・国交省 被災地の資材需給報告
骨材需給がやや逼迫(1月30日付)
・回収骨材を規定 3月に改正
生コンJIS 協議事項に含めず(1月30日付)
・セメント13暦年 3年連続の販売増
生産 5年ぶり6000万トン台(1月30日付)
・高速道路 更新・修繕に3兆円超
PC技術の活用を想定(1月30日付)
・長水協組 4月から900円上げ(1月30日付)
・千歳協組 1月から1500円上げ(1月30日付)
・資材値上げ時差短縮 予定価格見直し
建築工事 見積も参考 国交省、自治体に通知(2月6日付)
・震災復興 工事促進対策を追加
プレキャスト化の拡大も(2月6日付)
・福島県建協組 生コン購買が大幅増
相双LLP、会津とも取引(2月6日付)
・1DAY PAVEを採用
茨城工組 東海生コン新プラントで(2月6日付)
・JR九州 ASR対策を強化
混合セメント使用で(2月6日付)
・三豊産業 生コン製造時のCO2削減
回収水撹拌に工夫(2月6日付)
・コンクリート製品 土木製品の好調続く
13年出荷 災害対応で需要増に(2月6日付)
・本紙試算 来年度は9500万立米前後
生コン需要 4年ぶり減少(2月13日付)
・骨材・混和剤 ISO制定を審議
品質ランク分け検討(2月13日付)
・国交省 プラントなど金利助成
生コン工組も対象(2月13日付)
・宇部興産 建設資材 営業益5割増
4~12月 化成品・樹脂は不振(2月13日付)
・トクヤマ 通期予想を上方修正
セメント営業益60億円に(2月13日付)
・電気化学工業 4~12月増収増益
インフラ部門堅調(2月13日付)
・住友大阪 セメント営業益44%増
最高益更新 射程圏内に(2月20日付)
・三菱マテリアル セメント好調を持続
4~12月 増収増益(2月20日付)
・デイ・シイ 営業益73%増(2月20日付)
・セメント4~12月期連結決算 建設資材、全般に好調
太平洋 純利益3・3倍の237億円(2月20日付)
・海上輸送力を増強
セメント船が相次いで就航(2月20日付)
・コンクリート製品4~12月期決算
全社が純利益確保(2月20日付)
・東北復興 公共工事昨年請負額11年比2倍増
追いつかない就業者数(2月20日付)
今月の「コンクリート工業新聞」特集記事
・北海道、東北、関東一区・二区(1月30日付)
・九州地区(2月6日付)
・JIS A 5308改正(2月13日付)
・フライアッシュ特集(2月20日付)
コンクリート工業新聞購読はホームページから
http://www.beton.co.jp/read.html
1部売りの場合はお問い合わせフォームから
http://www.beton.co.jp/contactus.html
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2 ユニークな生コン工場訪問 壽商事株式会社(千葉市中央区都町)
太平洋セメントの特約店である壽商事は、グループ会社として建設会社、リサイク
ルセンター、生コン会社等を持つ。1964年に設立した同社は建材、金物のほかに日本
セメント(現太平洋セメント)特約店として袋セメントも扱っていたところから、
「お客様から生コンは扱わないのか」とのニーズもあり、1967年新港に壽生コンを設
立。90年田中建商野田工場、2002年田中建商千葉工場を設立した。
「野田工場は田中生コンのオーナーが、後継者がいないので買ってくれないかと話
を持ちかけられ、田中の名前を残す形で事業承継した。千葉工場はヤマニ生コンから
打診があり事業承継した」(田中建商 藤代忠実社長)
田中建商は、グループ会社の壽興業がトクヤマの特約店、日立セメントの販売店と
いうことからトクヤマ、日立セメントを使用している。
昨年9月より、3プラントによるGPSによる配車管理システムを構築。3プラントの特
色は、小型アジテータ車とポンプ車を保有していること。小型車が供給する地場建設
業の現場は圧送の仕事も多い。自社でポンプ車も持っていれば、供給、打設と満足し
てもらえる体制が整う。アジテータ車を自家用にしているのは、「輸送会社だと、夕
方に突然1立米持ってきて、と言われても対応できないが、自社管理だと即対応でき
る」(同)と顧客満足度を重視したもの。工業地帯に立地する壽生コンは24時間操業
が可能だが、田中建商の2工場は周囲に住宅があるため、夜間出荷はできない。早朝
の材料受入れも6時30分以降にしている。3工場とも、地元建設業の小口物件が主体
で、1工場で1日40現場、多いときは70現場に供給することもある。「最近はハウス
メーカーの基礎打ちにも高強度コンクリートを要求されることがあるので、壽生コン
では高強度コンクリートの大臣認定を申請中」(同)
小口は共販の割決対象外で、自社で請求集金業務を行っているが、出荷数量はカウ
ントされ、賦課金、赤黒調整対象になる。与信管理に配慮し、「現金化をお願いして
いるが、まだ手形による支払もある」(同)
残コン、戻りコンはグループ会社のリサイクルセンターに搬入し、路盤材にしてい
るので、処理コストは搬入の輸送費くらい。セメントは自社のバラ車で搬入、骨材も
グループ会社から購入、「自社で調達できないのは混和剤くらいだ」(同)
3工場が力を入れているのは社員教育。毎月全社員を対象に勉強会を開き、半年に1
回筆記試験を行い、スランプ試験の実技も体験さえている。「社員が商品知識を持つ
ことは当然のこと。電話の応対で用語を知らなかった、あるいはドライバーが現場で
質問されて答えられないのでは信用を損ねることになりかねない」と語る藤代社長
は、千葉中央生コンクリート協同組合の技術委員長を務める。
社内では、ボーリング大会、ゴルフコンペのほか、軟式野球チームがあり、隣接す
る千葉宇部コンクリートと対抗試合を行うなど地域のつながりも大切にしている。
www.kotobukishoji.com/
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3 講演会・セミナー情報
※プログラムの詳細、受講料、申し込み方法等は主催者ホームページをご覧ください。
・セメント協会
○第45回「セメント固化材セミナー」
3月7日 会場・JA共済ビル(大手町)
○第68回セメント技術大会
5月13~15日 会場・ホテルメトロポリタン(東京都豊島区西池袋) 参加費・無料
http://www.jcassoc.or.jp/index.html
・土木学会
○「コンクリートのあと施工 アンカー工法の設計・施工指針(案)」講習会
3月31日 会場・スクワール麹町(JR四ツ谷駅前)
http://www.jsce.or.jp/
・日本コンクリート工学会
○「コンクリート工学年次大会2014(高松)」
7月9日~11日 会場・サンポート高松
http://confit.atlas.jp/guide/event/jci2014/top
・日本材料学会
○「第5回日本複合材料会議」
3月4~6日 会場・キャンパスプラザ京都(京都市下京区)
○「講演会 第48回X線材料強度に関するシンポジウム」
7月24、25日 会場・エルおおさか(大阪市)
www.jsms.jp/
・全国生コンクリート工業組合連合会中国地区本部
○「コンクリート舗装研修会 コンクリート舗装の現状と展望」
3月5日 会場メルパルク広島(広島市中区基町) 受講料・無料(定員250名、先着順)
申込みは電話082-506-2711(締切は過ぎているが問合せ可) CPDS認定プログラム
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4 文化情報(オススメ映画)
「北朝鮮強制収容所に生まれて」(ドイツ映画 配給・パンドラ)
本作品は、政治犯収容所に生まれ育ち、のちに脱北に成功したシン・ドンヒョク青年
にドイツ人ジャーナリストがインタビューした作品。これまで公開されたドキュメン
タリーは「夜と霧」など人間の所業の恐ろしさを捉えた優れた作品があるが、本作も
人間が生きぬくためにとる行動は善悪を超越することを捉えており、観る人たちを戦
慄させるだろう。
北朝鮮の政治犯強制収容所で生まれたドンヒョクは、脱北して初めて家具を知り、喜
びとか幸せという言葉を知る。
彼は強制労働の現場から逃亡した兄を、母親が収容所内に匿っていることを密告する。
兄と母は公開処刑されるが、彼は密告しなければ家族全員が処刑されていたの
だ、と悔いることはない。
加害者である元警備員と元司令官のインタビューもある。彼らはいかにして政治犯
を拷問し、殺したかを悪びれることなく話す。それが与えられた仕事だったからだと
言う。仕事を拒否したら処刑されるという恐怖に支配され、彼らも逃れられなかった
のだ。
ハンナ・アーレントはアイヒマン裁判を傍聴し、次のように記している。
「アイヒマンは『自発的に(ユダヤ人虐殺を)行ったことはない。善悪を問わず、
自分の意志は介在しない。命令に従っただけなのだ』と裁判で述べた。世界最大の悪
は、平凡な人間が行う悪である。思考ができなくなると、平凡な人間が残虐行為に走
る。危機的状況にあっても、考えることで人間は強くなる」
人間は、置かれた環境によって価値観、善悪、幸不幸が左右される。財産に恵まれて
も自由がなければ使いようがない。衣食住は生きる上で最低限必要だが、自由、希望
がなければ幸福ではない。本作に登場した司令官、警備員は人間を虐待することを仕
事としているが、幸福とは思っていないし、幸福という言葉も知らないのかもしれな
い。ドンヒョクは母と兄を売ったことで生き延び、その代償として自由を得て、果た
して幸福と思うときは来るのだろうか。
ドンヒョクは現在韓国で暮らしているが、「韓国はお金が第一。こんな社会は暮らし
にくい」と言う。貨幣の流通がなかった収容所で生きていた人間の価値観である。
(3月公開) www.u-picc.com/umarete/
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│編│集│
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│後│記│
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3月の生コンJIS改正で、回収骨材が規格化され、協議事項を踏まずに一般の骨材と同
様に使えるようになる。回収骨材が協議事項から外れ、使えるようになることは生コ
ン業界の悲願であったはずだ。
ところが本紙調査によると、設備やヤードがないという理由もあるが、回答者の多く
が「ユーザーが回収骨材の使用を拒めば使わない」と答えている。施主、発注者の要
望を尊重するのは当然とはいえ、その結果どうなるのか。これでは協議事項を外した
意味がないのではないか。「過渡期だから、いずれ落ち着くだろう」との声もある
が、スラッジ固形分率3%のように、使えるのに使えないことになりかねない。
「発注者が積極的にリサイクル材を使用する、地方自治体が共通仕様書に明記するな
どが望まれる。しかし首都圏では公共工事が少ないから効果は薄い」との意見も聞か
れるが、どう着地点を見出すのだろうか。
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