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▲▼○▼　　　　コンクリート新聞　メールマガジン
▼▲▼　　　　　　　　　　　　　　 （Ｖol.87）2019年8月号　　　　　　　　　　　　　　　
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　毎月28日発行
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　発行所　株式会社コンクリート新聞社
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今月のメールマガジンの内容
1　イチオシ記事（コンクリート新聞から選りすぐりの記事をご紹介）
2　講演会、セミナー情報
3　文化情報（映画）「ある船頭の話」
4　編集後記

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1、 「コンクリート新聞」７月のイチオシ記事

・協組広域化へ本腰～和歌山で検討具体化
近畿各府県で生コン協同組合の広域化に向けた取り組みが動き出した。和歌山県生コンクリート工業組合の丸山克也理事長が新たに全生連近畿地区本部長に就任し、「畿内の各府県で一つの生コン工業組合、一つの生コン協同組合体制を目指す」との方向性が打ち出されたことで、地域事情を考慮しながら具体的な検討が進められている。生コン業界全体の地位向上と生コン産業への成長を目指し、「業界の強靭化に取り組む」（丸山本部長）狙いだ。（７月１１日付）

・生コン値上げ広がる～関東一区
関東一区で生コン値上げの動きが広がってきた。セメント、骨材といった原材料の値上げに加え、生コンの運搬費や産業廃棄物処理費が上昇しているためだ。さらに、働き方改革に伴って人を巡るコストも膨らみつつあるという。関東一区の生コン業界の盟主である東京地区生コンクリート協同組合（中央区）は年内あるいは年明けに値上げに踏み切る方針を表明した。一方、神奈川西部生コン協同組合（小田原市）が共販事業の導入の本格的な検討に入った。共販をテコに、これから深刻化する需要の減退やコストアップ、担い手不足などの逆風を乗り越える。（７月１８日付）　

「コンクリート新聞」７月の主な見出し
・変わる協組連の役割　生コン
賠責保険など独自色（７月４日付）
・温室効果ガス８０％削減
太平洋セが長期ビジョン　２０５０年メド（７月４日付）
・生コン　大都市圏で振るわず
５月出荷　連休増で稼働２日減（７月４日付）
・指針作成へ課題抽出　相違点見出す
ＪＣＩ　圧送技術調査委が報告（７月４日付）
・安定した市場を形成
福岡協組　再構築から１年経過（７月４日付）
・普及活動の活発化を
ＡＣＲＡＣ　品監結果を報告（７月４日付）
・横瀬工場が操業50年
三菱マテ　地元で記念祝賀会（７月４日付）
・ダムコン打設を自動化　清水建設ら
製造から積載まで　作業時間10％減（７月４日付）
・国交省、小型船で適合油試行
ＳＯｘ対応　クリーニング不要（７月１１日付）
・高性能コンを初適用　三井住友建設
非鉄緊張材と併用で　ひび割れゼロ（７月１１日付）
・九州で値上げ相次ぐ
働き方改革にも対応（７月１１日付）
・年明け値上げの構え　玉川協組
石灰石指定割増も　コスト増加（７月１１日付）
・九州の生コン　都市部で出荷堅調
熊本　災復ピーク越え（７月１１日付）
・覆工打設を見える化　大成建設
品質把握システム開発　補修にも活用（７月１１日付）
・環境型建材を開発　大成建設
高炉スラグでＣＯ２減　材料費１割減（７月１１日付）
・廃瓦舗装の拡大図る　ＦＣ契約で全国展開
全量利用が目標（７月１１日付）
・現地プラント稼働開始　福井
新幹線向け出荷ピーク　一部で製品化（７月１８日付）
・車両不足が深刻化　生コンセミナー
９０分ルール議論必要　ＪＣＩ年次大会（７月１８日付）
・１２月に１０００円値上げ　三多摩協組
輸送コスト膨らむ　軽量コンも（７月１８日付）
・東京生コン協組　ＷＥＢで学生バイト募集
担い手確保目的（７月１８日付）
・協組で工場設備維持
京都中央協組　技術力向上に注力（７月１８日付）
・工場集約化を検討
日高協組　広域化へ準備進める（７月１８日付）
・販売店の協力不可欠　秩父コン
１２０人集め商材説明（７月１８日付）
・更新工事の事例集発刊
日建連　会員の最新技術を紹介（７月１８日付）
・広域化でコスト削減　生コン協組
東海　岐阜／静岡で検討へ（７月２５日付）
・ＡＳＲ対策を強化　ＪＲ東海
アルカリ２・４ｋｇ以下で無害（７月２５日付）
・スランプ２１ｃｍ推奨
関東一区　暑中コン対策に注力（７月２５日付）
・対策費を設計で検討　建築学会
暑中コン指針を改定（７月２５日付）
・割決の主体性高める
神奈川協組　営業態勢を強化（７月２５日付）
・防減災で役割果たす
中国地区本部　岡山で定例会（７月２５日付）
・地区本部の体制強化　近畿
労組対策で一枚岩へ　協組連も初会合（７月２５日付）
・生産性向上に対応　ＰＣ建協
委員会活動を広く還元　業務報告会（７月２５日付）

「コンクリート新聞」７月の特集
・北海道地区（７月４日付）
・コンクリート工学年次大会2019札幌（７月４日付）
・東北地区（７月１１日付）
・近畿地区の生コン（７月１８日付）
・東関東生コン協同組合創立５０周年（７月１８日付）
・関東二区地区（７月２５日付）
・北陸地区（７月２５日付）　
・九州地区（７月２５日付）

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2、 行事

※プログラムの詳細、受講料、申し込み方法等は主催者ホームページをご覧ください。

・土木学会
○亜鉛めっき鉄筋を用いるコンクリート構造物の設計・施工指針（案）改訂報告会（大阪会場）
8月29日　会場・大阪科学技術センター（大阪）
詳細はこちら　　http://www.jsce.or.jp/

・コンクリートメンテナンス協会
○「コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2019」
8月1日　沖縄　　8月7日　青森　　8月20日　愛知　　8月30日　新潟　　　　　
詳細はこちら　　http://www.j-cma.jp/

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3、 文化情報（映画紹介）『ある船頭の話』

9月13日より新宿武蔵野館ほか全国公開
配給：キノフィルムズ／木下グループ　
監督・脚本：オダギリジョー　　撮影：クリストファー・ドイル　
音楽：ティグラン・ハマシアン　　衣装デザイン：ワダエミ
出演：柄本明　川島鈴遥　村上虹郎　橋爪功　永瀬正敏　草笛光子　細野晴臣
2019年　137分

俳優オダギリジョーの長編初監督作品。脚本も、彼が１０年前に書き上げていたオリジナルストーリー。
明治後期、山奥に流れる河。村と町を繋ぐための河の渡し舟を生業とする老人トイチ（柄本明）。様々な人がトイチの舟に乗り、トイチは黙々と舟を漕ぐ。近頃は、川上で建設を始めたレンガ造りの橋の作業員が舟に乗るようになった。村人は口々に、「橋が出来れば村と橋の行き来が楽になる」と話す。「そうは思わんかね、トイチさん」。「さようですね」と返すトイチの思いは複雑だ。橋が出来たら渡し舟はいらなくなる。自分はどうすればいいのだ。ある日、トイチの舟に何かがぶつかる。流れてきたのはひとりの少女（川島鈴遥）だった。手当てをして、傷が癒えるまでトイチの小屋に住まわせてやるが、少女は自分の身の上を話そうとしない。トイチは渡し舟の客の、川上で凄惨な惨殺事件があったという噂話を耳にする。少女の存在は老人の孤独を埋めるが、事態はトイチの生活を脅かす方向に向かう…。

トイチは橋が出来ることで職を失い、少女との別れで再び孤独になるのだ。街と村の文化交流による近代化や便利さにより失われる何かがある。そして、身近にいた人が去ることの喪失感。オダギリジョーは渡し舟での客の会話をメインとする難しい足枷を、自ら課して作っている。河の流れに老人の人生を象徴しているかのようだ。
オダギリジョーの出演作は、作家主義の作品が多い。鈴木清順、黒沢清、阪本順治、崔洋一等々、名匠の監督術を吸収してきた成果を本作に窺うことができる。
そして、あえて過酷なロケ地を選択する監督をサポートするスタッフ。冒頭、スコープサイズいっぱいに広がる河の両岸の森林、クリストファー・ドイルの捉えた大自然に圧倒される。川の流れ、樹々、空、大気、それはクリストファー・ドイルでしか表現できない、独特の映像なのだ。撮影、衣装（少女の赤い衣装は危うい存在の象徴か）、音楽と贅を極めた才能を結集することができたのもオダギリジョーの人徳であろう。

公式サイト：　http://aru-sendou.jp/
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│編│集│
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│後│記│
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東京・渋谷にある東急百貨店が、主力店舗である東横店の営業を来年３月末で終了すると発表しました。渋谷駅に直結する利便性の高さもあり、子供のころから休日に買い物等で寄ったりして身近な存在でしたが、駅前周辺の再開発の一環で、一部の売場を除き、８６年の歴史に幕を下ろします。一抹の寂しさはあるものの、東急グループが目指す「日本一訪れたい街・渋谷」の実現に期待したい…といいたいところですが、11月に開業する地上47階建て超高層ビル「渋谷スクランブルスクエア」など、大規模複合施設の建設ラッシュで劇的な変貌を遂げつつある街に果たしてついていけるのか。甚だ不安ですが、（古き良き）渋谷は遠くなりにけり、などと慨嘆せず、生まれ変わりつつあるフレッシュな街を堪能したいと思います。（Ｔ・Ｍ）

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