コンクリート新聞社 メールマガジンVol.105
2020/11/27 (Fri) 13:00
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▼▲▼ （Ｖol.105）2020年12月号
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毎月28日発行
発行所 株式会社コンクリート新聞社
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今月のメールマガジンの内容
1 イチオシ記事（コンクリート新聞から選りすぐりの記事をご紹介）
2 講演会、セミナー情報
3 文化情報（映画）『イラン2大傑作犯罪映画』
4 編集後記
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1、 「コンクリート新聞」１１月のイチオシ記事
・３００億円投じフィリピン工場を増強～太平洋セメ
太平洋セメントは１０日、フィリピン・セブ島にあるセメント工場の生産能力を現在の年２２０万トンから同３００万トンに引き上げると発表した。完全子会社の現地法人「タイヘイヨウセメントフィリピンズ」が運営する既存のセメント生産ラインを撤去し、約３００億円を投じて、最新鋭ラインに更新する。２０２４年５月の稼働を予定している。（１１月１２日付）
・生コンで国土強靭化～生コン議連需要開拓小委
自民党生コン議員連盟（麻生太郎会長）の需要開拓小委員会は１０日、自民党本部で勉強会を開いた。各省庁から昨年１２月の生コン議連総会で採択された提言の内容への対応状況が報告されたほか、全国生コンクリート工業組合連合会（吉野友康会長）から国土強靭化対策における生コンの活用例が提案された。（１１月２６日付）
「コンクリート新聞」１１月の主な見出し
・需給一転、タイトへ
東京地区 運搬能力が低下 下期１６９万ｍ3（１１月５日付）
・初の４０００万ｍ3割れ 上期
生コン ９地区で前年比減（１１月５日付）
・来年度、官民とも減少
建設投資 コロナ、復興終息で（１１月５日付）
・全生連常設委員会 委員長に聞く
今年度の活動方針 共同事業委員会（１１月５日付）
・名古屋協組 １万３０００円浸透に全力
来春 軽量コン１８００円値上げ（１１月５日付）
・来春に１０００円値上げ
湘南協組 物流コストが増加（１１月５日付）
・共販システムを統一 香川協組連
来年４月に値上げ 登録店制度も導入（１１月５日付）
・宮城県と包括提携
住友大阪／八戸が締結（１１月５日付）
・流域治水で省庁が連携
国交省 円滑なプロジェクト推進（１１月５日付）
・ミキサ車５年連続減 昨年度末
営業車比率 ８道府県で半数超え（１１月１２日付）
・生コンＪＩＳ改正始動
スラッジ高度利用など（１１月１２日付）
・リモートで強度試験 東京協組
生産性向上に コロナ対策も（１１月１２日付）
・太平洋、米事業けん引 ２０２０年４～９月期
住友大阪、高機能低調（１１月１２日付）
・次世代のリーダー育成
愛媛工組に青年部設立（１１月１２日付）
・徳商にＨＰ制作委託
徳島青年部 学生視点で業界ＰＲ（１１月１２日付）
・残／戻りコン有償化へ
秋田工組 山形の事例学ぶ（１１月１２日付）
・北海道産粗目砂を確保 来年４月から
丸和建材社 供給体制強化へ（１１月１２日付）
・値上げ表明相次ぐ 生コン協組
コロナ禍、一層の団結を（１１月１９日付）
・３社が賛助会員加入
中東遠協組 市況対策を加速（１１月１９日付）
・千葉生コン工組 子供たちに大人気
土木の日 ミキサ車を展示（１１月１９日付）
・自己治癒で脱炭素化
曾澤高圧 量産プラント始動（１１月１９日付）
・出荷想定を下方修正
大分中央 大口物件の不振で（１１月１９日付）
・不合理な慣習是正を
東京協組 予定直前変更に苦慮（１１月１９日付）
・逆風に強い経営体質
太平洋セメ 利益上積みめざす（１１月１９日付）
・コロナ響き５社減益 土木
４～９月期 災害対策でＰＣａ拡販（１１月１９日付）
・新東名でＣＲＣＰ採用
ＳＦ協会 働き方改革、情報化推進（１１月１９日付）
・生コン 上期は２０工場減
厳しい需要環境を反映（１１月２６日付）
・宇部市教育委 生コンに触れて学ぶ
小学生向け体験学習（１１月２６日付）
・コンクリート舗装 補修技術を確立へ
国交省 実験的取り組み（１１月２６日付）
・ＡＣＲＡＣ 実習生受入れ検討
「再生骨材製造」職種で（１１月２６日付）
・西村山地区で協定締結
山形中央協組／山形圧送協会 連携し災害支援（１１月２６日付）
・栃木南部協組 市況対策、着実に進展
表示価格が８００円上伸（１１月２６日付）
・スランプ区分を変更 来年４月
宮崎協組 ５段階から３段階に（１１月２６日付）
・パイル４～９月 発注減で３社減益
下期 着工延期で厳しさ増す（１１月２６日付）
・民間投資低迷が直撃
建築４～９月 ノザワ除き減益（１１月２６日付）
「コンクリート新聞」１１月の特集
・コンクリートパイルの施工／管理（１１月５日付）
・生コン記念日（１１月１２日付）
・千葉県の生コン（１１月１９日付）
・宇部三菱セメント（１１月２６日付）
コンクリート新聞購読はホームページから http://www.beton.co.jp/read.html
1部売りの場合はお問い合わせフォームから http://www.beton.co.jp/contactus.html
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2、 行事
※プログラムの詳細、受講料、申し込み方法等は主催者ホームページをご覧ください。
・土木学会
○令和２年度 第８回流域管理と地域計画の連携に関するワークショップ
12月9日 会場・Web
詳細はこちら http://www.jsce.or.jp/
○第２５回舗装工学講演会
12月10～11日 会場・Web
詳細はこちら http://www.jsce.or.jp/
○第８回河川堤防技術シンポジウム
12月14日 会場・Web
詳細はこちら http://www.jsce.or.jp/
○第２回地方インフラを対象としたメンテナンス講座
12月14日 会場・Web
詳細はこちら http://www.jsce.or.jp/
○第４回若手技術者のための複合構造セミナー ～鋼とコンクリート～
12月18日 会場・土木学会 ２階 講堂（東京）、Web
詳細はこちら http://www.jsce.or.jp/
・日本建築学会
○[関東支部] 既刊図書講習会「建築構造物の動的性状と解析－学びやすい構造設計－」
12月1日 会場・建築会館ホール（東京）、Web
詳細はこちら http://www.aij.or.jp/
○eラーニング「建築工事標準仕様書・同解説 JASS10 プレキャスト鉄筋コンクリート工事」改定講習会
2021年3月22日まで 会場・Web
詳細はこちら http://www.aij.or.jp/
○eラーニング「マスコンクリートの温度ひび割れ制御設計・施工指針」改定講習会
2021年3月22日まで 会場・Web
詳細はこちら http://www.aij.or.jp/
・日本コンクリート工学会
○コンクリート構造物の長期性能シミュレーションソフト（LECCAシリーズ）講習会
12月21日 会場・Web
詳細はこちら http://www.jci-net.or.jp/
○「有害廃棄物・放射性廃棄物処分へのセメント・コンクリート技術の適用研究委員会」報告会
12月23日 会場・Web
詳細はこちら http://www.jci-net.or.jp/
・コンクリートメンテナンス協会
○「コンクリート構造物の補修・補強に関するオンラインフォーラム2020」
～コンクリート構造物の健康寿命を考える～
2021年3月31日まで 会場・Web
詳細はこちら http://www.j-cma.jp/
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3、 文化情報（映画紹介）『イラン2大傑作犯罪映画』
1月よりK’s cinemaほか全国順次公開
『ウォーデン 消えた死刑囚』 監督・脚本 ニマ・ジャウディ
『ジャスト6.5 闘いの証』 監督・脚本 サイード・ルスタイ
配給：オンリー・ハーツ
2019年 イラン
イラン映画は、ジャリリ、キアロスタミなどの児童映画が国際的に評価されているが、イランの閉塞的社会を描いたパナヒ、モフマルバフ作品は上映禁止。イランは自由に映画が作れないというイメージがあったが、今回紹介する2本の作品は、優れた犯罪スリラーの娯楽映画であり、イランはこういう作品もあることを知らしめた点からも興味深い。
『ジャスト6.5 闘いの証』は、2019年東京国際映画祭最優秀監督賞、最優秀主演男優賞を受賞。イランのスター、ペイマン・モアディとナヴィッド・モハマドザデーが共演している。
薬物撲滅警察特別チームの一員であるサマドは、薬物売人の大物ナセル・ハグザドを遂に追い詰め刑務所に収監する。刑務所で麻薬王ハグザドは、様々な罪人を目にする。子供に罪を被せようとする冷酷な父親。麻薬王は父親を非難するが、父親は子供を残し、釈放される。麻薬王の善の心を垣間見せたエピソードだ。悪人が刑務所で善に覚醒したのか、もともと持っていた善の心なのか。エネルギッシュな警察映画だが、主人公は明らかに麻薬王ハグザドだ。冒頭の土管生活者の描写、すし詰めの刑務所と、セミドキュメントのような場面に痺れる。
『ウォーデン 消えた死刑囚』はミステリー要素の強いサスペンス映画。刑務所の建て替えに伴い、囚人を別の収容所に移送することになる。だが、点呼すると一人足りない。昇進がかかっている所長は、まだ所内に隠れていると判断し、必死に探す。社会福祉士の女性は、死刑囚は冤罪だと主張するが、所長はついに隠れ場所を探し出す。ところが…。
刑務所内の一幕物の舞台劇のような作り。靴墨など小道具の使い方も面白い。ところで、脱走した囚人はついに画面に登場しない。本当に脱走囚はいたのか。不思議な後味の秀作だ。
公式サイト： http://just6.5andwarden.onlyhearts.co.jp/
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│編│集│
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│後│記│
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ハードロック／ヘビィメタル音楽を代表するギタリストで、革新的な演奏技術と分厚いサウンドで聴衆を魅了してきたエドワード・ヴァン・ヘイレン（65歳）が10月、がんで亡くなりました。バンドとしても商業的に大成功しましたし、最近のロック系ギタリストで彼の影響を受けていない人は、ほぼいないはず。一方、彼ほど有名ではないでしょうが、5月に亡くなったリトル・リチャード（87歳）は、ピアノを弾きながらエネルギッシュに歌うスタイルで、ロックンロールの草創期を代表する一人。元ビートルズのポール・マッカートニーなどに大きな影響を与え、今も多くの曲が様々なステージで演奏されています。動画サイト「YouTube」を通じて彼らのエネルギーをもらうと、そのたびに元気が沸々と湧き上がってくる感じです。テンションが上がりすぎて飲みすぎないようにしないといけませんが。（Ｔ・Ｍ）
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〒160-0022東京都新宿区新宿2－16－8 新宿北斗ビル6F
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今月のメールマガジンの内容
1 イチオシ記事（コンクリート新聞から選りすぐりの記事をご紹介）
2 講演会、セミナー情報
3 文化情報（映画）『イラン2大傑作犯罪映画』
4 編集後記
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1、 「コンクリート新聞」１１月のイチオシ記事
・３００億円投じフィリピン工場を増強～太平洋セメ
太平洋セメントは１０日、フィリピン・セブ島にあるセメント工場の生産能力を現在の年２２０万トンから同３００万トンに引き上げると発表した。完全子会社の現地法人「タイヘイヨウセメントフィリピンズ」が運営する既存のセメント生産ラインを撤去し、約３００億円を投じて、最新鋭ラインに更新する。２０２４年５月の稼働を予定している。（１１月１２日付）
・生コンで国土強靭化～生コン議連需要開拓小委
自民党生コン議員連盟（麻生太郎会長）の需要開拓小委員会は１０日、自民党本部で勉強会を開いた。各省庁から昨年１２月の生コン議連総会で採択された提言の内容への対応状況が報告されたほか、全国生コンクリート工業組合連合会（吉野友康会長）から国土強靭化対策における生コンの活用例が提案された。（１１月２６日付）
「コンクリート新聞」１１月の主な見出し
・需給一転、タイトへ
東京地区 運搬能力が低下 下期１６９万ｍ3（１１月５日付）
・初の４０００万ｍ3割れ 上期
生コン ９地区で前年比減（１１月５日付）
・来年度、官民とも減少
建設投資 コロナ、復興終息で（１１月５日付）
・全生連常設委員会 委員長に聞く
今年度の活動方針 共同事業委員会（１１月５日付）
・名古屋協組 １万３０００円浸透に全力
来春 軽量コン１８００円値上げ（１１月５日付）
・来春に１０００円値上げ
湘南協組 物流コストが増加（１１月５日付）
・共販システムを統一 香川協組連
来年４月に値上げ 登録店制度も導入（１１月５日付）
・宮城県と包括提携
住友大阪／八戸が締結（１１月５日付）
・流域治水で省庁が連携
国交省 円滑なプロジェクト推進（１１月５日付）
・ミキサ車５年連続減 昨年度末
営業車比率 ８道府県で半数超え（１１月１２日付）
・生コンＪＩＳ改正始動
スラッジ高度利用など（１１月１２日付）
・リモートで強度試験 東京協組
生産性向上に コロナ対策も（１１月１２日付）
・太平洋、米事業けん引 ２０２０年４～９月期
住友大阪、高機能低調（１１月１２日付）
・次世代のリーダー育成
愛媛工組に青年部設立（１１月１２日付）
・徳商にＨＰ制作委託
徳島青年部 学生視点で業界ＰＲ（１１月１２日付）
・残／戻りコン有償化へ
秋田工組 山形の事例学ぶ（１１月１２日付）
・北海道産粗目砂を確保 来年４月から
丸和建材社 供給体制強化へ（１１月１２日付）
・値上げ表明相次ぐ 生コン協組
コロナ禍、一層の団結を（１１月１９日付）
・３社が賛助会員加入
中東遠協組 市況対策を加速（１１月１９日付）
・千葉生コン工組 子供たちに大人気
土木の日 ミキサ車を展示（１１月１９日付）
・自己治癒で脱炭素化
曾澤高圧 量産プラント始動（１１月１９日付）
・出荷想定を下方修正
大分中央 大口物件の不振で（１１月１９日付）
・不合理な慣習是正を
東京協組 予定直前変更に苦慮（１１月１９日付）
・逆風に強い経営体質
太平洋セメ 利益上積みめざす（１１月１９日付）
・コロナ響き５社減益 土木
４～９月期 災害対策でＰＣａ拡販（１１月１９日付）
・新東名でＣＲＣＰ採用
ＳＦ協会 働き方改革、情報化推進（１１月１９日付）
・生コン 上期は２０工場減
厳しい需要環境を反映（１１月２６日付）
・宇部市教育委 生コンに触れて学ぶ
小学生向け体験学習（１１月２６日付）
・コンクリート舗装 補修技術を確立へ
国交省 実験的取り組み（１１月２６日付）
・ＡＣＲＡＣ 実習生受入れ検討
「再生骨材製造」職種で（１１月２６日付）
・西村山地区で協定締結
山形中央協組／山形圧送協会 連携し災害支援（１１月２６日付）
・栃木南部協組 市況対策、着実に進展
表示価格が８００円上伸（１１月２６日付）
・スランプ区分を変更 来年４月
宮崎協組 ５段階から３段階に（１１月２６日付）
・パイル４～９月 発注減で３社減益
下期 着工延期で厳しさ増す（１１月２６日付）
・民間投資低迷が直撃
建築４～９月 ノザワ除き減益（１１月２６日付）
「コンクリート新聞」１１月の特集
・コンクリートパイルの施工／管理（１１月５日付）
・生コン記念日（１１月１２日付）
・千葉県の生コン（１１月１９日付）
・宇部三菱セメント（１１月２６日付）
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1部売りの場合はお問い合わせフォームから http://www.beton.co.jp/contactus.html
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2、 行事
※プログラムの詳細、受講料、申し込み方法等は主催者ホームページをご覧ください。
・土木学会
○令和２年度 第８回流域管理と地域計画の連携に関するワークショップ
12月9日 会場・Web
詳細はこちら http://www.jsce.or.jp/
○第２５回舗装工学講演会
12月10～11日 会場・Web
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○第８回河川堤防技術シンポジウム
12月14日 会場・Web
詳細はこちら http://www.jsce.or.jp/
○第２回地方インフラを対象としたメンテナンス講座
12月14日 会場・Web
詳細はこちら http://www.jsce.or.jp/
○第４回若手技術者のための複合構造セミナー ～鋼とコンクリート～
12月18日 会場・土木学会 ２階 講堂（東京）、Web
詳細はこちら http://www.jsce.or.jp/
・日本建築学会
○[関東支部] 既刊図書講習会「建築構造物の動的性状と解析－学びやすい構造設計－」
12月1日 会場・建築会館ホール（東京）、Web
詳細はこちら http://www.aij.or.jp/
○eラーニング「建築工事標準仕様書・同解説 JASS10 プレキャスト鉄筋コンクリート工事」改定講習会
2021年3月22日まで 会場・Web
詳細はこちら http://www.aij.or.jp/
○eラーニング「マスコンクリートの温度ひび割れ制御設計・施工指針」改定講習会
2021年3月22日まで 会場・Web
詳細はこちら http://www.aij.or.jp/
・日本コンクリート工学会
○コンクリート構造物の長期性能シミュレーションソフト（LECCAシリーズ）講習会
12月21日 会場・Web
詳細はこちら http://www.jci-net.or.jp/
○「有害廃棄物・放射性廃棄物処分へのセメント・コンクリート技術の適用研究委員会」報告会
12月23日 会場・Web
詳細はこちら http://www.jci-net.or.jp/
・コンクリートメンテナンス協会
○「コンクリート構造物の補修・補強に関するオンラインフォーラム2020」
～コンクリート構造物の健康寿命を考える～
2021年3月31日まで 会場・Web
詳細はこちら http://www.j-cma.jp/
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3、 文化情報（映画紹介）『イラン2大傑作犯罪映画』
1月よりK’s cinemaほか全国順次公開
『ウォーデン 消えた死刑囚』 監督・脚本 ニマ・ジャウディ
『ジャスト6.5 闘いの証』 監督・脚本 サイード・ルスタイ
配給：オンリー・ハーツ
2019年 イラン
イラン映画は、ジャリリ、キアロスタミなどの児童映画が国際的に評価されているが、イランの閉塞的社会を描いたパナヒ、モフマルバフ作品は上映禁止。イランは自由に映画が作れないというイメージがあったが、今回紹介する2本の作品は、優れた犯罪スリラーの娯楽映画であり、イランはこういう作品もあることを知らしめた点からも興味深い。
『ジャスト6.5 闘いの証』は、2019年東京国際映画祭最優秀監督賞、最優秀主演男優賞を受賞。イランのスター、ペイマン・モアディとナヴィッド・モハマドザデーが共演している。
薬物撲滅警察特別チームの一員であるサマドは、薬物売人の大物ナセル・ハグザドを遂に追い詰め刑務所に収監する。刑務所で麻薬王ハグザドは、様々な罪人を目にする。子供に罪を被せようとする冷酷な父親。麻薬王は父親を非難するが、父親は子供を残し、釈放される。麻薬王の善の心を垣間見せたエピソードだ。悪人が刑務所で善に覚醒したのか、もともと持っていた善の心なのか。エネルギッシュな警察映画だが、主人公は明らかに麻薬王ハグザドだ。冒頭の土管生活者の描写、すし詰めの刑務所と、セミドキュメントのような場面に痺れる。
『ウォーデン 消えた死刑囚』はミステリー要素の強いサスペンス映画。刑務所の建て替えに伴い、囚人を別の収容所に移送することになる。だが、点呼すると一人足りない。昇進がかかっている所長は、まだ所内に隠れていると判断し、必死に探す。社会福祉士の女性は、死刑囚は冤罪だと主張するが、所長はついに隠れ場所を探し出す。ところが…。
刑務所内の一幕物の舞台劇のような作り。靴墨など小道具の使い方も面白い。ところで、脱走した囚人はついに画面に登場しない。本当に脱走囚はいたのか。不思議な後味の秀作だ。
公式サイト： http://just6.5andwarden.onlyhearts.co.jp/
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│後│記│
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ハードロック／ヘビィメタル音楽を代表するギタリストで、革新的な演奏技術と分厚いサウンドで聴衆を魅了してきたエドワード・ヴァン・ヘイレン（65歳）が10月、がんで亡くなりました。バンドとしても商業的に大成功しましたし、最近のロック系ギタリストで彼の影響を受けていない人は、ほぼいないはず。一方、彼ほど有名ではないでしょうが、5月に亡くなったリトル・リチャード（87歳）は、ピアノを弾きながらエネルギッシュに歌うスタイルで、ロックンロールの草創期を代表する一人。元ビートルズのポール・マッカートニーなどに大きな影響を与え、今も多くの曲が様々なステージで演奏されています。動画サイト「YouTube」を通じて彼らのエネルギーをもらうと、そのたびに元気が沸々と湧き上がってくる感じです。テンションが上がりすぎて飲みすぎないようにしないといけませんが。（Ｔ・Ｍ）
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