SENKUyouメール_vol026:動画配信のすすめ(1)
2021/09/15 (Wed) 11:00
動画配信のすすめ(1) _ vol.026
言わずと知れたYouTubeのほか、世の中には様々な動画配信サービスがあります。
配信する側にとっても、閲覧者にとっても、有料、無料、広告が出るものなど、本当に多種多様です。
これから動画を活用していきたいときに、自分の目的に合っていて、
閲覧者が迷わずに快適に閲覧できる、運用中にトラブルが発生する可能性が低いサービスを、
ゼロから自力で選ぶことは難しい場合があります。
サービスを選ぶところまではできても、
ご自身のウェブサイトやシステムにうまく載せることができなかったり、
規約に違反したら活用できません。
たとえば、YouTubeの限定公開(URLを知っている人だけが再生できる仕組み)は、
有料のイベントでは使うことはできません。
以下のようなお悩みをよく伺います。
・YouTubeがよさそうだが広告は出したくない
・YouTubeで関連動画で変なのが出ると嫌だ
・有料でイベントの動画を配信したい
・動画はダウンロードされたくない
・Vimeoってたまに見るけど何?
・結局いくらぐらい費用かかるの?
・ストリーミング、ビットレート、アスペクト比・・・言葉が分からない。どう調整したらいいのかもわからない。
■動画の知識、サービスの知識、システム・ウェブの知識
単純に用語がわからないだけなら調べればわかりますが、
動画の知識がなければ、何をどう設定すればよいのかわかりません。
単純に動画ファイルをhtmlのページに埋め込むだけでも再生画面は表示はされますが、
容量が大きすぎると通信料が多く発生します。
軽量化しようとしすぎると、カクカクしてとても見づらい動画になったりします。
そういうときに、まず何から対応するべきかは、動画の知識がなければわかりません。
先ほども書きましたが、世の中には多くのサービスがあります。
ストリーミング配信しようとするだけでも選択肢は多く、
さらにそのなかで自分の条件や目的に合ったサービスを選び、
規模感を想定しながら最適なプランを選んでいくためには、サービスの知識が必要です。
管理画面が複雑で何をどうしたらよいのかわからない、というお悩みもよく聞きます。
さらに、サービスを選定し配信の体制が整った動画を、いよいよ活用していくためには、配信の場が必要です。
プラットフォームを準備したり、ページ自体に閲覧の制限をかけたり、
検索性を高めて見つけやすく閲覧されやすい状態にまでしていくためには、
システムやウェブの知識が必要不可欠です。
何をどうすれば、今ある動画という資産を有効に使っていけるかを、
これらの知識を最大限に活用して選んでいきます。
■動画に関する基礎知識
動画配信を行うには、やはり動画に関する基礎的な知識が必要です。
以下に、動画を扱う際に避けては通れない、
動画に関する基本的な考え方と、主要なキーワードをまとめてみました。
□「動画のサイズ」
「動画のサイズ」と聞いたときに、何のことだと思いますか?
動画の表示上の縦横の大きさでしょうか。
○時間○分のような動画の時間的な長さでしょうか。
○○MBのようなファイルの容量でしょうか。
どれも正解といえば正解ですが、配信のときに一番問題になるのは、
「○○MBのようなファイルの容量」です。
配信する側にも費用面で大きく影響し、
閲覧者の方も、Wi-Fi環境でなければ、通信料に大きく影響します。
この「ファイルの容量」を抑えながら、快適に閲覧できる品質を保てるかがキモになってきます。
□動画ファイル形式とストリーミング再生
MP4やMOV、WMVなど、動画のファイル形式にはさまざまあります。
動画ファイルを何の加工もせずに直接設置した場合、
ファイルの形式によっては再生できない場合もあります。
また、動画をストリーミング配信したい場合は、
HLS (HTTP Live Streaming) という形式に変換する必要があります。
HLSの形式に変換した動画ファイルは、
httpに対応している、簡単にいえばインターネットに繋がる端末であれば、
ストリーミング配信で高品質な動画として再生することができます。
先駆では、配信方法や対象に応じた動画の形式の変換についても対応可能です。
■動画に関する主要なキーワードの解説
□ビットレート
動画を配信するときに重要な要素のひとつに、「ビットレート」があります。
「ビット」というのは、データの容量の単位です。よく聞く「バイト」は8ビット分です。
単位時間あたりにどのくらいの容量のデータを送受信することができるのかが「ビットレート」であり、
よく「bps (bit per second)」というような単位を使います。secondなので秒あたりです。
映像や音声のクオリティを高くすると、ビットレートも高くなります。
問題なく再生できる環境であれば品質が高いほうが満足度が高いですが、
高いビットレートのデータを処理できるだけの通信速度や機器等の準備ができなければ再生自体が重たくなり、
通信量もかさんできて、サーバーへの負荷もかかります。
閲覧者が満足できる品質、かつ負荷が最低限になるレベルを探りながら、
ビットレートを適性値に調整しなければなりません。
□エンコード
今では見かけることも少なくなりましたが、
ウェブサイトが文字化けしているときに、「エンコード」を変更して文字化けを解消した、
という経験をお持ちのかたもいらっしゃるかと思います。
「エンコード」とは、何かのデータを規則にしたがって別の形式に変換し、
変換されたデータを受け取ったあとに元のデータ(または元のデータに近い形)に
組みなおして表現できるようにすることです。
この規則のことを「コーデック」といいます。
「コーデック」にはさまざまな種類があります。
テキストデータでも、動画データでも、
容量を縮めて、かつ多くの環境で表現できるように、「エンコード」が欠かせません。
動画は、映像データと音声データを「コンテナ」としてまとめたものです。
先ほどの「コーデック」にしたがって圧縮された動画データを
受け取った側が再生するためには、その「コーデック」に対応している必要があるため、
見た目上似たような動画ファイルでも、環境によっては再生できない場合があります。
□フレームレート
映像ファイルは、少しずつ異なる静止画を一秒間に何枚も表示させて、動いているように見せています。
一秒間に何枚表示させるかが「フレームレート」で、単位は「fps (frames per second)」です。
テレビ放送であれば約30fpsなので、一秒間に約30回画像が切り替わっています。
このフレームレートを少なくするほど、もちろん動画のファイルサイズは軽量化できますが、
そのぶん動画自体がカクカクしてきます。
フレームレートを高くすれば滑らかにはなりますが、ファイルが重くなります。
また、動画の内容にもよりますが、必要以上にフレームレートを高くしないほうが、
動画として勢いがあり満足度が高くなる場合もあります。
そのあたりは調整ですが、テレビ放送と同等のフレームレートがあれば、
一般的な動画としては充分であると言えます。
□画質(画像サイズ:SD、HD、フルHD、4K、8K)
スマートフォンのカメラや液晶が高品質になってきて、
「4Kの動画に対応」というようなコピーを目にされることも増えてきたのではないでしょうか。
また、テレビ放送も、2021年の段階では、「8Kに対応」という言葉もよく聞かれるようになってきており、
「8K対応テレビ」も多く見かけるようになっています。
この「4K」や「8K」は、解像度を表しています。
「4K」であれば、横方向が約4000個の画素、「8K」であれば、横方向が約8000個の画素です。
よく聞く解像度としては、以下のようなものがあります。
・SD:720 px × 480 px
・HD:1280 px × 720 px
・フルHD:1920 px × 1080 px
・4K:3840 px × 2160 px
・8K:7680 px × 4320 px
大きな画面や、高精細な液晶で閲覧する場合は、
動画のサイズが大きいほうが美しく観れますが、
当然ファイルサイズに影響してきます。
すべての閲覧者が8K対応の画面で閲覧しているわけではありません。
また、全画面表示させずにページ内に埋め込む使い方をしたり、
動画の美しさではなく内容が重要なeラーニング等に用いるのであれば、
過剰に大きなサイズで作ると容量の無駄遣いになります。
画像サイズについても、閲覧環境や動画の目的にあわせて適切なものを選んでいく必要があります。
□アスペクト比
動画や画像は、元のサイズがどのようなものであっても、
拡大または縮小して使うことができます。
その際に重要になるのが「アスペクト比」です。簡単にいえば縦横比です。
古いテレビ番組の動画を再放送するときに、画面の左右が黒くなっていたり、
あるいは、動画が拡大されて上下がトリミングされてしまったりするのは、
このアスペクト比が合わないことが原因です。
4K:3840 px × 2160 px
の動画であれば、そのまま比率の形で書くと3840:2160ですが、
240で割って簡単な整数にして16:9と表示されることが多いです。
使い道によって適切なアスペクト比があるので、よく選ぶようにしましょう。
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
次回は、よく利用する動画配信サービスについてまとめます。
皆様の情報発信に少しでも参考になれば幸いです。
動画に限らず、情報発信についてのお悩みがありましたら、
いつでもお気軽にご連絡ください。
メールでのご相談:contact@senku.jp
フォームからのご相談:http://c.bme.jp/17/2798/194/XXXX
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<Senk you Mail 発行元情報>
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住所:〒193-0835
東京都八王子市千人町2-3-16
Tel:042-669-0669
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配信する側にとっても、閲覧者にとっても、有料、無料、広告が出るものなど、本当に多種多様です。
これから動画を活用していきたいときに、自分の目的に合っていて、
閲覧者が迷わずに快適に閲覧できる、運用中にトラブルが発生する可能性が低いサービスを、
ゼロから自力で選ぶことは難しい場合があります。
サービスを選ぶところまではできても、
ご自身のウェブサイトやシステムにうまく載せることができなかったり、
規約に違反したら活用できません。
たとえば、YouTubeの限定公開(URLを知っている人だけが再生できる仕組み)は、
有料のイベントでは使うことはできません。
以下のようなお悩みをよく伺います。
・YouTubeがよさそうだが広告は出したくない
・YouTubeで関連動画で変なのが出ると嫌だ
・有料でイベントの動画を配信したい
・動画はダウンロードされたくない
・Vimeoってたまに見るけど何?
・結局いくらぐらい費用かかるの?
・ストリーミング、ビットレート、アスペクト比・・・言葉が分からない。どう調整したらいいのかもわからない。
■動画の知識、サービスの知識、システム・ウェブの知識
単純に用語がわからないだけなら調べればわかりますが、
動画の知識がなければ、何をどう設定すればよいのかわかりません。
単純に動画ファイルをhtmlのページに埋め込むだけでも再生画面は表示はされますが、
容量が大きすぎると通信料が多く発生します。
軽量化しようとしすぎると、カクカクしてとても見づらい動画になったりします。
そういうときに、まず何から対応するべきかは、動画の知識がなければわかりません。
先ほども書きましたが、世の中には多くのサービスがあります。
ストリーミング配信しようとするだけでも選択肢は多く、
さらにそのなかで自分の条件や目的に合ったサービスを選び、
規模感を想定しながら最適なプランを選んでいくためには、サービスの知識が必要です。
管理画面が複雑で何をどうしたらよいのかわからない、というお悩みもよく聞きます。
さらに、サービスを選定し配信の体制が整った動画を、いよいよ活用していくためには、配信の場が必要です。
プラットフォームを準備したり、ページ自体に閲覧の制限をかけたり、
検索性を高めて見つけやすく閲覧されやすい状態にまでしていくためには、
システムやウェブの知識が必要不可欠です。
何をどうすれば、今ある動画という資産を有効に使っていけるかを、
これらの知識を最大限に活用して選んでいきます。
■動画に関する基礎知識
動画配信を行うには、やはり動画に関する基礎的な知識が必要です。
以下に、動画を扱う際に避けては通れない、
動画に関する基本的な考え方と、主要なキーワードをまとめてみました。
□「動画のサイズ」
「動画のサイズ」と聞いたときに、何のことだと思いますか?
動画の表示上の縦横の大きさでしょうか。
○時間○分のような動画の時間的な長さでしょうか。
○○MBのようなファイルの容量でしょうか。
どれも正解といえば正解ですが、配信のときに一番問題になるのは、
「○○MBのようなファイルの容量」です。
配信する側にも費用面で大きく影響し、
閲覧者の方も、Wi-Fi環境でなければ、通信料に大きく影響します。
この「ファイルの容量」を抑えながら、快適に閲覧できる品質を保てるかがキモになってきます。
□動画ファイル形式とストリーミング再生
MP4やMOV、WMVなど、動画のファイル形式にはさまざまあります。
動画ファイルを何の加工もせずに直接設置した場合、
ファイルの形式によっては再生できない場合もあります。
また、動画をストリーミング配信したい場合は、
HLS (HTTP Live Streaming) という形式に変換する必要があります。
HLSの形式に変換した動画ファイルは、
httpに対応している、簡単にいえばインターネットに繋がる端末であれば、
ストリーミング配信で高品質な動画として再生することができます。
先駆では、配信方法や対象に応じた動画の形式の変換についても対応可能です。
■動画に関する主要なキーワードの解説
□ビットレート
動画を配信するときに重要な要素のひとつに、「ビットレート」があります。
「ビット」というのは、データの容量の単位です。よく聞く「バイト」は8ビット分です。
単位時間あたりにどのくらいの容量のデータを送受信することができるのかが「ビットレート」であり、
よく「bps (bit per second)」というような単位を使います。secondなので秒あたりです。
映像や音声のクオリティを高くすると、ビットレートも高くなります。
問題なく再生できる環境であれば品質が高いほうが満足度が高いですが、
高いビットレートのデータを処理できるだけの通信速度や機器等の準備ができなければ再生自体が重たくなり、
通信量もかさんできて、サーバーへの負荷もかかります。
閲覧者が満足できる品質、かつ負荷が最低限になるレベルを探りながら、
ビットレートを適性値に調整しなければなりません。
□エンコード
今では見かけることも少なくなりましたが、
ウェブサイトが文字化けしているときに、「エンコード」を変更して文字化けを解消した、
という経験をお持ちのかたもいらっしゃるかと思います。
「エンコード」とは、何かのデータを規則にしたがって別の形式に変換し、
変換されたデータを受け取ったあとに元のデータ(または元のデータに近い形)に
組みなおして表現できるようにすることです。
この規則のことを「コーデック」といいます。
「コーデック」にはさまざまな種類があります。
テキストデータでも、動画データでも、
容量を縮めて、かつ多くの環境で表現できるように、「エンコード」が欠かせません。
動画は、映像データと音声データを「コンテナ」としてまとめたものです。
先ほどの「コーデック」にしたがって圧縮された動画データを
受け取った側が再生するためには、その「コーデック」に対応している必要があるため、
見た目上似たような動画ファイルでも、環境によっては再生できない場合があります。
□フレームレート
映像ファイルは、少しずつ異なる静止画を一秒間に何枚も表示させて、動いているように見せています。
一秒間に何枚表示させるかが「フレームレート」で、単位は「fps (frames per second)」です。
テレビ放送であれば約30fpsなので、一秒間に約30回画像が切り替わっています。
このフレームレートを少なくするほど、もちろん動画のファイルサイズは軽量化できますが、
そのぶん動画自体がカクカクしてきます。
フレームレートを高くすれば滑らかにはなりますが、ファイルが重くなります。
また、動画の内容にもよりますが、必要以上にフレームレートを高くしないほうが、
動画として勢いがあり満足度が高くなる場合もあります。
そのあたりは調整ですが、テレビ放送と同等のフレームレートがあれば、
一般的な動画としては充分であると言えます。
□画質(画像サイズ:SD、HD、フルHD、4K、8K)
スマートフォンのカメラや液晶が高品質になってきて、
「4Kの動画に対応」というようなコピーを目にされることも増えてきたのではないでしょうか。
また、テレビ放送も、2021年の段階では、「8Kに対応」という言葉もよく聞かれるようになってきており、
「8K対応テレビ」も多く見かけるようになっています。
この「4K」や「8K」は、解像度を表しています。
「4K」であれば、横方向が約4000個の画素、「8K」であれば、横方向が約8000個の画素です。
よく聞く解像度としては、以下のようなものがあります。
・SD:720 px × 480 px
・HD:1280 px × 720 px
・フルHD:1920 px × 1080 px
・4K:3840 px × 2160 px
・8K:7680 px × 4320 px
大きな画面や、高精細な液晶で閲覧する場合は、
動画のサイズが大きいほうが美しく観れますが、
当然ファイルサイズに影響してきます。
すべての閲覧者が8K対応の画面で閲覧しているわけではありません。
また、全画面表示させずにページ内に埋め込む使い方をしたり、
動画の美しさではなく内容が重要なeラーニング等に用いるのであれば、
過剰に大きなサイズで作ると容量の無駄遣いになります。
画像サイズについても、閲覧環境や動画の目的にあわせて適切なものを選んでいく必要があります。
□アスペクト比
動画や画像は、元のサイズがどのようなものであっても、
拡大または縮小して使うことができます。
その際に重要になるのが「アスペクト比」です。簡単にいえば縦横比です。
古いテレビ番組の動画を再放送するときに、画面の左右が黒くなっていたり、
あるいは、動画が拡大されて上下がトリミングされてしまったりするのは、
このアスペクト比が合わないことが原因です。
4K:3840 px × 2160 px
の動画であれば、そのまま比率の形で書くと3840:2160ですが、
240で割って簡単な整数にして16:9と表示されることが多いです。
使い道によって適切なアスペクト比があるので、よく選ぶようにしましょう。
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次回は、よく利用する動画配信サービスについてまとめます。
皆様の情報発信に少しでも参考になれば幸いです。
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