★ぴあサポメルマガ3月号★言語交換プログラムのススメ
2023/03/10 (Fri) 11:00
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言語交換プログラムのススメ
―――――★ぴあサポメルマガ3月号★
みなさんは東京大学の留学生支援室が行っている言語交換プログラムをご存知でしょうか?今回は昨年9月から継続的に言語交換プログラムを利用しているピアサポーターがその魅力をお伝えします。
■目次■
1.言語交換プログラムとは
2.私の言語交換
3.言語交換プログラム継続のコツ
4.さいごに
◇◆◇―――――――――
1.言語交換プログラムとは
―――――――――◆◇◆
言語交換プログラムは、東京大学留学生支援室が行っているプログラムの一つです。このプログラムでは、異なる母語の登録者がパートナーになり、お互いの母語を教えあうことで、外国語学習を効率的に進めることができます。もちろん、英語など母語以外の言語で交流することも可能です。
東京大学に所属する学生・ポスドク研究員が対象で、専用のフォームから登録することで、オンラインの掲示板に自分の母語、母語なみに話せる言語や、学びたい言語などが表示されます。言語交換をしたいパートナーを見つけたら、留学生支援室に必要事項を連絡することで、パートナーの連絡先などを入手することができます。その後自分でパートナーに連絡し、交流の許可が貰えれば、言語交換スタートです。
個人情報に関しては、オンラインの掲示板の時点では氏名は掲載されず、所属キャンパスのみが公開されているので安心です。実際に言語交換を希望する相手を決めて、留学生支援室にメールを送って初めて相手の名前を知ることができます。
外部の言語交換アプリと比べると、東京大学に所属する学生・ポスドク研究員であることが保証されているので、直接会って交流する際の不安が少ない点がメリットと言えます。また、同じ大学に所属しているので、大学内で交流しやすく地理的な障害が少ない点もメリットと言えるでしょう。
※以上は2022年度現在の内容です。
◇◆◇―――――――
2.私の言語交換
―――――――◆◇◆
私が言語交換プログラムを利用しようと本格的に考え始めたのは今年度の夏休み終わり頃です。卒業論文のためにドイツ語が必要で、語学力を高めようと思い、ドイツ語を母語とするパートナーを探しました。始めは1人のパートナーと月1くらいで本郷キャンパスで交流していました。ドイツ語は第2外国語として選択していたのですが、大学1年以降それほど真剣には勉強しておらず、長時間の会話も初めてのことでした。幸いにも留学生は英語が流暢なので、ドイツ語が聞き取れなかったり、上手く表現できなかったりした箇所は英語で質問するようにしていました。次第にドイツ語で会話することに慣れてくると、他の言語交換パートナーも作り、今ではおおよそ1~2週間に1回ドイツ語で会話をしています。
ドイツ語での交流を通じて、私のドイツ語学習に関して多くの良いことがありました。
第1に自分のドイツ語の定着度を認識できたことです。駒場時代にドイツ語を勉強していたので、基礎的な表現については理解しているつもりでした。しかし、実際に会話をすると、例えば、「元気?」とか「久しぶり」といった会話表現や、「~へ行ったことがある」とか「~と比べて」など初歩的な表現がすぐに出てこないことに気づきました。また、「もちろん」や「机」など、本当に基礎的な単語が会話のスピードになるとぱっと思い出せないことが多くありました。入門的なレベルの文法、単語であっても継続的に学習することの重要性を認識しました。
第2に英語だけでなくドイツ語を用いて交流することで留学生との距離を縮められたことです。ある留学生と初めて会ったときに、ドイツ語を勉強している学生は珍しいと言われました。ドイツ語を使うことで、留学生に対してより関心を持ってもらえたと思っています。関連して、ドイツの文化に関する質問をすることで、会話が広がり、継続的にコミュニュケーションの機会をもつことにつながったと思います。例えばドイツではパン文化が盛んで、日本でのお米のように1キロぐらいをまとめて買うそうです。また、日本のように味のついたパンはあまり売られておらず、自宅でパンをスライスしてからチーズなどで味付けするそうです。
第3にドイツ語の勉強のモチベーションを高められたことです。自分だけで勉強していると、つい勉強をサボってしまうと思います。会話を通じて自分のレベルを確認したり、会話を楽しんだりすることで、継続的にドイツ語の勉強に取り組む事ができたと思います。
このように、言語交換プログラムは、私のドイツ語学習に非常に役立ちました。プログラムに参加する以前は、ドイツ語の勉強は読むことができれば十分だと思っていたのですが、今では会話の能力も高めたいと思っています。また、会話の学習を通じて、会話のための能力と読解のための能力が結びついていることが分かりました。今までは研究のためなど必要最低限しかドイツ語の長文を読んでいませんでしたが、今では会話のためにも普段からドイツ語を読もうと心がけています。
◇◆◇――――――――
3.言語交換プログラム継続のコツ
――――――――◆◇◆
実は、私は3年前にも言語交換プログラムに登録し、ドイツ語で交流しようと試みたことがありました。当時は感染症の影響もあり対面で交流することは難しく、メールでの交流が中心でした。交流は上手く行かず、結局1、2回のやり取りで終わってしまいました。3年前の経験と現在を比べてみると、言語交換を続けるコツとして以下の2点があると思います。
第1に自分から積極的に声をかけることです。言語交換プログラムでは自動的に交流が始まるわけではないので、まずオンライン掲示板で交流したい人を探し、自分から交流を始めることが大事です。メールでの交流が始まったら、対面やオンラインでの会話の時間を取ることを自分から提案すると良いと思います。
第2に定期的に交流の場を設けることです。一度話してみて言語交換を続けることができそうであれば、ぜひ定期的に交流しましょう。私は1~2週間に1回、本郷キャンパスのカフェで言語交換のパートナーと会って1時間~2時間ほどドイツ語で会話をしています。もちろん対面でかつ多くの頻度で行ったほうが効果は高いのでしょうが、適宜zoomなどオンラインのツールを用いたり、頻度を減らしたりと、自分たちに無理のない頻度で行うことが大事です。定期的に交流をすることがモチベーションの維持につながると思います。
◇◆◇――――
4.さいごに
―――――◆◇◆
以上、留学生支援室が提供する言語交換プログラムについて、私の経験を元にお話しました。単に語学力を高めるためだけでなく、友達を作る手段としても、言語交換プログラムは非常に良いと思います。本プログラムを利用して、気軽に多言語交流を始めてみてはいかがでしょうか。
【参考書籍・WEBサイト】
留学生支援室言語交換プログラムについて
https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/inbound/ja/life-interact-ac-le.html
【筆者紹介】
文学部4年生、春休みを最大限に楽しみたい。
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[学生の作るWEBサイト] https://ut-psr.net/
[PSR WEBサイト] https://dcs.adm.u-tokyo.ac.jp/psr/
[PSR Email] dcs-peer.adm@gs.mail.u-tokyo.ac.jp
[PSR Tel] 080-9410-0093
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言語交換プログラムのススメ
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みなさんは東京大学の留学生支援室が行っている言語交換プログラムをご存知でしょうか?今回は昨年9月から継続的に言語交換プログラムを利用しているピアサポーターがその魅力をお伝えします。
■目次■
1.言語交換プログラムとは
2.私の言語交換
3.言語交換プログラム継続のコツ
4.さいごに
◇◆◇―――――――――
1.言語交換プログラムとは
―――――――――◆◇◆
言語交換プログラムは、東京大学留学生支援室が行っているプログラムの一つです。このプログラムでは、異なる母語の登録者がパートナーになり、お互いの母語を教えあうことで、外国語学習を効率的に進めることができます。もちろん、英語など母語以外の言語で交流することも可能です。
東京大学に所属する学生・ポスドク研究員が対象で、専用のフォームから登録することで、オンラインの掲示板に自分の母語、母語なみに話せる言語や、学びたい言語などが表示されます。言語交換をしたいパートナーを見つけたら、留学生支援室に必要事項を連絡することで、パートナーの連絡先などを入手することができます。その後自分でパートナーに連絡し、交流の許可が貰えれば、言語交換スタートです。
個人情報に関しては、オンラインの掲示板の時点では氏名は掲載されず、所属キャンパスのみが公開されているので安心です。実際に言語交換を希望する相手を決めて、留学生支援室にメールを送って初めて相手の名前を知ることができます。
外部の言語交換アプリと比べると、東京大学に所属する学生・ポスドク研究員であることが保証されているので、直接会って交流する際の不安が少ない点がメリットと言えます。また、同じ大学に所属しているので、大学内で交流しやすく地理的な障害が少ない点もメリットと言えるでしょう。
※以上は2022年度現在の内容です。
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2.私の言語交換
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私が言語交換プログラムを利用しようと本格的に考え始めたのは今年度の夏休み終わり頃です。卒業論文のためにドイツ語が必要で、語学力を高めようと思い、ドイツ語を母語とするパートナーを探しました。始めは1人のパートナーと月1くらいで本郷キャンパスで交流していました。ドイツ語は第2外国語として選択していたのですが、大学1年以降それほど真剣には勉強しておらず、長時間の会話も初めてのことでした。幸いにも留学生は英語が流暢なので、ドイツ語が聞き取れなかったり、上手く表現できなかったりした箇所は英語で質問するようにしていました。次第にドイツ語で会話することに慣れてくると、他の言語交換パートナーも作り、今ではおおよそ1~2週間に1回ドイツ語で会話をしています。
ドイツ語での交流を通じて、私のドイツ語学習に関して多くの良いことがありました。
第1に自分のドイツ語の定着度を認識できたことです。駒場時代にドイツ語を勉強していたので、基礎的な表現については理解しているつもりでした。しかし、実際に会話をすると、例えば、「元気?」とか「久しぶり」といった会話表現や、「~へ行ったことがある」とか「~と比べて」など初歩的な表現がすぐに出てこないことに気づきました。また、「もちろん」や「机」など、本当に基礎的な単語が会話のスピードになるとぱっと思い出せないことが多くありました。入門的なレベルの文法、単語であっても継続的に学習することの重要性を認識しました。
第2に英語だけでなくドイツ語を用いて交流することで留学生との距離を縮められたことです。ある留学生と初めて会ったときに、ドイツ語を勉強している学生は珍しいと言われました。ドイツ語を使うことで、留学生に対してより関心を持ってもらえたと思っています。関連して、ドイツの文化に関する質問をすることで、会話が広がり、継続的にコミュニュケーションの機会をもつことにつながったと思います。例えばドイツではパン文化が盛んで、日本でのお米のように1キロぐらいをまとめて買うそうです。また、日本のように味のついたパンはあまり売られておらず、自宅でパンをスライスしてからチーズなどで味付けするそうです。
第3にドイツ語の勉強のモチベーションを高められたことです。自分だけで勉強していると、つい勉強をサボってしまうと思います。会話を通じて自分のレベルを確認したり、会話を楽しんだりすることで、継続的にドイツ語の勉強に取り組む事ができたと思います。
このように、言語交換プログラムは、私のドイツ語学習に非常に役立ちました。プログラムに参加する以前は、ドイツ語の勉強は読むことができれば十分だと思っていたのですが、今では会話の能力も高めたいと思っています。また、会話の学習を通じて、会話のための能力と読解のための能力が結びついていることが分かりました。今までは研究のためなど必要最低限しかドイツ語の長文を読んでいませんでしたが、今では会話のためにも普段からドイツ語を読もうと心がけています。
◇◆◇――――――――
3.言語交換プログラム継続のコツ
――――――――◆◇◆
実は、私は3年前にも言語交換プログラムに登録し、ドイツ語で交流しようと試みたことがありました。当時は感染症の影響もあり対面で交流することは難しく、メールでの交流が中心でした。交流は上手く行かず、結局1、2回のやり取りで終わってしまいました。3年前の経験と現在を比べてみると、言語交換を続けるコツとして以下の2点があると思います。
第1に自分から積極的に声をかけることです。言語交換プログラムでは自動的に交流が始まるわけではないので、まずオンライン掲示板で交流したい人を探し、自分から交流を始めることが大事です。メールでの交流が始まったら、対面やオンラインでの会話の時間を取ることを自分から提案すると良いと思います。
第2に定期的に交流の場を設けることです。一度話してみて言語交換を続けることができそうであれば、ぜひ定期的に交流しましょう。私は1~2週間に1回、本郷キャンパスのカフェで言語交換のパートナーと会って1時間~2時間ほどドイツ語で会話をしています。もちろん対面でかつ多くの頻度で行ったほうが効果は高いのでしょうが、適宜zoomなどオンラインのツールを用いたり、頻度を減らしたりと、自分たちに無理のない頻度で行うことが大事です。定期的に交流をすることがモチベーションの維持につながると思います。
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4.さいごに
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以上、留学生支援室が提供する言語交換プログラムについて、私の経験を元にお話しました。単に語学力を高めるためだけでなく、友達を作る手段としても、言語交換プログラムは非常に良いと思います。本プログラムを利用して、気軽に多言語交流を始めてみてはいかがでしょうか。
【参考書籍・WEBサイト】
留学生支援室言語交換プログラムについて
https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/inbound/ja/life-interact-ac-le.html
【筆者紹介】
文学部4年生、春休みを最大限に楽しみたい。
【ピアサポートルームのWebサイト/SNSの紹介】
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[PSR WEBサイト] https://dcs.adm.u-tokyo.ac.jp/psr/
[PSR Email] dcs-peer.adm@gs.mail.u-tokyo.ac.jp
[PSR Tel] 080-9410-0093
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